今日は日曜。跡部と仁王は久しぶりのデートをしていた。
場所は東京某所。仁王の希望によりそうなった。神奈川でデートすれば、知り合いに会うから恥ずかしいという理由だ。
「のう、跡部。これどうじゃ?」
仁王が黒いジャケットを見せながら、跡部に聞く。相変わらずの無表情で聞いてくるのだがかわいい。
「あーん?似合うと思うぜ」
と答える。だが仁王は不満そうな顔をして答える。
「お前さんが着るって意味で聞いたんじゃが…」
「そうか…悪かったな。俺様には地味すぎじゃねぇか?」
と答えると仁王は眉を潜めた。そして服を戻すと出口の方へと向かった。
跡部は仁王の跡を追うように走って店を出る。
「もういいのか?」
と聞くと仁王はこっちを見ずに、答える。
「ああ」
「そうか…もう昼だな。俺のおすすめの店を予約してある。行くぞ!」
自分の腕時計を確認すると11時35分だった。なので、1週間前から予約しておいた店へ向かう。
その間、仁王は辺りをキョロキョロしながら写メを撮ったり誰かとメールしたりしている。
デートだというのに、跡部と会話する素振りは見られない。跡部は若干怒りを覚えたが、仁王の無邪気な様子を見るとそんなものはすぐに忘れた。
「着いたぞ」
徒歩30分ぐらいで着いた。イタリア料理の店だ。跡部はここのボロネーゼがおすすめだった。
仁王は無言のまま店に入る。跡部も続けて入る。
そして店員に予約の旨を伝えてから席につく。そして席の近くを通りかかった店員に注文をする。
「ボロネーゼを2つ。あとはエスプレッソを2つだ」
「かしこまりました」
注文を受けた店員は去っていく。それを仁王が寂しげに見つめていた。
跡部はそんな仁王を見て不思議に思い聞いてみた。
「どうかしたのか?」
「別に…」
明らかに怒っている時の反応だった。さすがの跡部も動揺する。
「やはり、何かあったんだな?俺様にペテンは通用しねぇからな」
と仁王に言うと、心底嫌そうな顔をした仁王は答えた。
「お前さんは人の気持ちが分かっとらん…ちゅうのが今日でよう分かったぜよ…プリ」
意味が理解できずに固まったままの跡部に仁王は言う。
「まぁ、そこも……悪くはないこともないこともないけどな」
ーーそんな君も悪くない
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初の跡仁!
いかがでしたでしょうか??
ACORN様からのリクエストでした!
リクエストありがとうございましたm(_ _)m