黄瀬くんに無理やり誘われ連れて来られたのはカラオケだった。
キセキの世代が青峰以外揃っていた。しかも、皆の表情からは遊ぶという言葉は微塵も感じられない。
「え…と?」
驚きのあまりまともに喋れない。まぁ、もともと喋らないが…
「青峰っちは無理っぽいんで、それ以外のキセキの世代でカラオケしようってなったんスよ」
黄瀬が丁寧に説明する。要約すると、もともと遊ぼうとしていたが青峰が無理なので、それ以外で遊ぼうということらしい。
「なるほど」
青峰に関してや遊ぶことに関していろいろ納得はしていないが納得したことにした。
「テツヤ、一曲目はお前が歌いなよ」
赤司くんが口を開く。
「いいんですか?」
歌いたくはないので聞いてみる。
「黒子っちの歌、聞きたいッス!歌ってくださいッス!」
即座に黄瀬が答える。続いて、緑間が答える。
「俺は歌いたくないのだよ。お前が歌えばいいのだよ」
そして、紫原までもが言った。
「いいから、早く黒ちん歌ってよ~」
思わずため息が出る。そして、マイクに手をかけた時、ドアが開く。
「黄瀬!テツを返せっ!」
青峰が勢いよく入ってくる。そして、黄瀬の胸ぐらを掴む。
「いっ…痛いッスよ!青峰っち~」
「あん?てめ、ふざけんなよ!」
何が起きているのか黒子には全く理解ができなかった。というか、どうしていいかわからなかった。
「あ、青峰くん?どういうことでしょうか?」
黒子が話しかけて青峰が辺りを見渡す。そして、視界に黒子をいれてから話し出す。
「あー…その。この前のメール嘘なんだ」
「知ってます。黄瀬くんからメールがありました」
青峰の言葉に淡々とした様子で返す。
「そうか…でもそのメールも嘘がある」
「は?」
すっとんきょうな声が出る。青峰の言葉の意味を探るが出てこない。
「これ、買いに行ってたんだよ」
青峰が頬を掻きながら、小さな紙袋を手渡す。開けていいという目配せをしてくるので開ける。
「これ…」
袋の中には白いリストバンドが入っていた。しかも、青峰がしているものと色違いのだ。
「覚えていたんですか」
「ったりめーだろ!テツと出会った日を忘れる訳ねーだろ!」
バシッと黒子を叩く。黒子は軽くフラつきながら青峰を睨む。
「それなら、どうして桃井さんと街を歩いていたんですか?」
青峰は一瞬動揺してから答える。
「センス…が、な。俺が選ぶよりいいかと思って…」
「確かに。でも、青峰くんに選んで欲しかったです。僕と一緒に出掛けて…」
黒子は落ち込んだ様子だが、淡々と語る。そんな黒子を青峰は抱きしめる。
「わりぃ…サプライズでリスバン買った後にお前の家に行って遊ぼうとしてたんだ…」
青峰の真剣な声に黒子は肩をビクッとさせてから、青峰の背中をポンポンと軽く叩く。
「でも、テツが黄瀬とカラオケに行くの見て…焦った。嫌われたんじゃねぇかって」
黒子は、青峰と桃井がデートしているものと思って黄瀬とカラオケに向かった。それを青峰が見て、嫉妬してくれた。それがおかしくて笑う。
「そんな訳ないじゃないですか。僕こそ、焦りました」
「ったく、人が真面目に話してんのに笑うなっての。まー、バッシュはまた今度な」
そう言って黒子から体を離して、笑う。
「はい」
—優しくて、でも不器用でバカなそんな彼。だから、大好きで、離れたくなくて
会いたくて
***
(てか、俺らのこと忘れてるッスよね?)
(大輝、僕を差し置いて、いい度胸だ)
(黒ちん歌わないの~?てか、帰ってい~?)
(カオスなのだよ)
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お疲れ様でした!
いかがですか?
黒バス難しいです( ;∀;)
次回からテニプリになるかな、と思います。
読んでくれてありがとうございます!