退職をして会社を出た途端、俺の心は晴れ晴れとした気持ちになったのか、引きこもりが治り、いつも通り外出をするようになった。抜糸が終わった後は急に走りたくなり、ジョギングを再開した。
だが、引きこもりで走るどころか、歩いてもいなかったため、かなりの筋肉痛に襲われた。それでもやはり、体は鍛えておきたいということで今でもジョギングは続いている。まあ、趣味みたいなものなので。
退職してから、もうその会社と連絡を取る気は一切なかったのだが、退職届を書き直せやら、退職理由が不明確なので、文章にして持って来いやら、所持品を取りに来いやら、散々言われた。だが、なるべく顔を合わせたくなかったので、所持品を取りに行く以外は郵送で済ませた。もうその会社というか、その会社がある地区に行くことも嫌だった。
それで終わったかと思えば、次は「金は払うから診断書と領収書を出せ」という命令が来た。もう関わりたくないので、これはさすがに無視をして連絡を断ち切った。
これでフリーになったわけだが、そう喜んでばかりもいられない。ニートで収入もないし、自殺未遂をしたことにより家族に迷惑と心配をかけてしまったのだから。祖母の認知症はますますひどくなってしまい、夜中に泣きながら徘徊し、「ばあちゃんが代わりに死んでやるからな。」と言ってた時にはさすがに罪悪感でいっぱいになった。認知症でもこういう印象に残ることは覚えているらしい。
それからというもの、俺が部屋にいると祖母が俺のことを心配になってこまめに部屋に来るため、朝は仕事に行く時と同じ時間に外出をするようになった。だが、外出をするといっても時々、ハローワークに行くか、BOOKOFFに行くだけ。最初はニートであることが少し楽しかったが、ニートの期間が長くなってくると、惨めになってくる。コンビニへ行っても、「あ~、みんな働いているのに、俺、何やってんだろう」とさえ思う。
実は、先月の下旬に今までとは全く違う分野の仕事の面接に行って内定をもらったのだが、悩んだ末、やっぱり断った。ここで終わりたくない。まだ夢に向かって進みたい。そんな思いで今はまた仕事を探している。
布袋寅泰さんの「Dream Again」という曲があるんだけど、歌詞に「もう一度夢を見よう この世を生きた証に それでも信じよう 燃え尽きるまで DREAM AGAIN」があって、その部分がすごく脳裏に焼きついている。
やはりもう一回挑戦したい!夢に向かって生きる。