先日2日、絵本作家のかこさとしさんが92歳で亡くなられました

かこさんの代表作の1つである「だるまちゃん」シリーズ

その中の「だるまちゃんとてんぐちゃん」は

息子がまだ2歳か3歳ぐらいの時、読み聞かせをした思い出があります。

 

かこさんは軍国少年だったそうです。

将来、軍人となってお国のためなら死もいとわない

かこ少年は戦闘機乗りに憧れ、航空士官を目指しますが

近視がひどく、断念せざるを得えなくなります

一方、航空隊に入っら級友たちは、みんな特攻で死んでいきました

戦後、自らのことを「死に残り」と自嘲したかこさんは

600冊を超える、数多くの作品を残しました。

90歳を超えて、身の回りの世話をする娘さんが

「少し休んだら」と声を掛けましたが

「死んでから休む」と取り合わなかったそうです。

その精力的な創作活動の源は

もしかしたら死んでいった仲間の分まで生きようと

そんな思いからかもしれません。

 

戦後、手のひらを返したように

「おれは戦争に反対だったんだ」と話す大人たちに

「愛想をが尽きた」と語るかこさん

かこさんの作品には、戦争への反省、平和の願い、

そして未来を担う子どもたちへの思いが込められているそうです。

かこさんを知る人の話によると、生前、かこさんは

「絵本の中には、子どもたちが自分の興味、関心が何なのかを

 見つけられる仕掛けがある。

 子どもたちに、自分の考えできちんと世の中を判断できる力を

 持ってもらいたい」と語っていたそうです。

 

むかし読んだ「だるまちゃんとてんぐちゃん」を

改めて読み返すしてみると

かこさんの現代社会への警鐘が込められているのではないでしょうか

モノに溢れ、何でも手に入る消費社会を疑問視し

本当に大切なものは身近にあって、お金では買えないものである

…と云うかこさんのメッセージを、私は感じました。