地場産の貴重な食材や旬の食材、名店の名物グルメなどが手軽に購入できるのがグルメ通販です。
今回はグルメ通販業界の先駆け的存在である株式会社食文化をご紹介します。
事業内容や社長である萩原章史氏について調査しました。

■株式会社食文化ってどんな会社？

全国にある名店の料理や各地のこだわり食材などを通販サイトにて利用者にお届けしているのが株式会社食文化です。
設立は2001年で、自社運営のECサイトにて一般的には入手が難しいとされる食材などを全国に販売。
グルメ通販業界の先駆け的存在といえます。

・FAXと電話だけで注文から販売までが完結する

株式会社食文化が設立直後の2001年8月に立ち上げたのが、自社ECサイト「うまいもんドットコム」です。
一般流通には乗らないような地場食材をネット通販で全国に届けるというもの。
「うまいもんドットコム」の特徴はFAXと電話だけで注文から販売までができるという点です。
これはPCやインターネットになじみがないという生産者が多かったことから生まれた仕組みとのこと。
利用者には現地取材による自社制作のコンテンツにて商品・生産者の魅力を紹介しました。

・自社で市場から直接買い付け

株式会社食文化では2004年4月からもう一つ、グルメ通販サイトの運営を行っています。
それが「豊洲市場ドットコム」です。
世界中から水産物と青果物が集まる豊洲市場はまさに食材の宝庫ですが、一般人の立ち入りは許されていません。
株式会社食文化は豊洲市場での買い付けができる買参権を取得しており、質のいい生鮮食材や訳ありのお買い得品のラインナップが可能に。
有力仲卸とも提携していることから、ホテルや料亭などに卸されるような最高品質の素材をコンスタントに提供しています。

・グルメ雑誌のサイト運営も

2010年11月に開設されたのが「dancyu.com」です。
有名なグルメ雑誌「dancyu」（プレジデント社）に掲載された全国各地の旬の食材やグルメのなかから厳選し、販売しています。
サイト開設は創刊20周年を記念したもので、株式会社食文化が運営を担当しています。
また、同社の代表取締役社長である萩原章史氏が店長となり、雑誌編集部とともに厳選した逸品を販売。
雑誌とWebの両方から日本の食文化を支えていきます。

・モールへの出店

株式会社食文化では自社サイトだけでなく大手通販サイトへの出店も行っています。
2017年10月にYahoo!ショッピング内に「イエノミドットコム」をオープン。
スーパーでは手に入らないような業務用食材や訳ありグルメ、産地直送のこだわりグルメなど、“家飲み”がもっと楽しめるような商品が充実しているのが特徴です。

・サイト運営の受託

伊藤忠食品が発行しているギフトカードと商品を交換する専用サイト「ギフトカードモールexchange.com」の開発・運用・カスタマーサポートを株式会社食文化が行っています。
サイト開設は2011年7月。
ギフトカードと紐づけられたWebカタログを見ながら、好きな商品と交換が可能です。
ギフトカード購入前に交換可能商品を閲覧できるのでプレゼントに選びやすいのが特徴です。

・他社との連携

食品の取り扱いを行っていない異業種との企業と連携を行うことで、その企業のECサイト内で株式会社食文化が扱う食材等の商品の販売ができるようになります。
商品の提案から利用者への発送までを一貫して担当することでスムーズなやり取りが可能に。
株式会社食文化の特徴は取扱商品に偏りがないことです。
米・肉類・魚介類・野菜・果物・酒などどのジャンルの商品も用意があるため、連携する企業に制約がありません。

・物流の受託

ECサイトを運営する企業から、商品の発送業務の受託も行っています。
宅配発送料の高騰が続いたことで個別宅配や離島からの発送が難しいというケースや、注文量が増えすぎて自力では処理しきれないといったケースなどにサポートを行っているとのこと。
また、農産物の産地では人手不足なども問題もあることから、物流面の支援を行っていくとしています。

■株式会社食文化の強みとは？

グルメ通販の先駆けとして早くから生鮮・加工食品の販売に携わってきた株式会社食文化は、独自のノウハウが豊富であり、強みとなっています。
他社にはない、株式会社食文化ならではの取り組みが次の5つです。

◎生産者のリスク低減
◎独自ネットワークの確立
◎入荷から販売までワンストップで対応
◎自社にてサポートセンターの運営と出荷チームを配備
◎自社ECサイト運営によるノウハウを活かした経営

それぞれ詳しくみていきましょう。

・生産者のリスク低減

ECシステムを自社開発することで柔軟性の高い運用を行うことができます。
季節限定販売を可能にし、出店料を抑え、手数料体系は売り上げに応じるといったモデルを確立したことで生産者のリスクを低減。
生産者のなかにはECサイトに不慣れな人も多く、ハードルが高くなりがちですが、受注システムを自社で構築することで出店しやすい環境を整えたとのこと。

・独自ネットワークの確立

株式会社食文化ではなるべく産地に出向き、生産者と言葉を交わすことで情報を仕入れているそう。
そうすることで全国の生産者や豊洲市場の卸業者と独自のネットワークを築くことに成功。
日本中の産地・商材の情報が速く正確に入手できるため、希少品やお買い得品といった高品質な商品を取り扱うことが可能になっているとのこと。

・入荷から販売までワンストップで対応

株式会社食文化では企画・コンテンツ制作・出荷まですべて自社内で取り組んでいます。
そのため入荷した商品もその日のうちにネット販売が可能だそう。
入荷川販売までワンストップで対応できるため、商機を逃しません。

・自社にてサポートセンターの運営と出荷チームを配備

株式会社食文化では取り扱いが難しいといわれる活魚などの生鮮品の配送も可能です。
これは、自社内にお客様サポートセンターと出荷チームを設置しているため。
迅速かつきめ細やかな対応ができるうえに、自社で責任を持って出荷するという意識が根付いていることから他社とは一線を画した配送ができるとのこと。

・自社ECサイト運営によるノウハウを活かした経営

株式会社食文化では2001年からグルメ通販を行ってきました。
その際、ECシステムを自社開発したため、アクセス解析やSEO効果、ネット広告など、EC運営に必要なデータやノウハウを20年分以上保持していることになります。
豊富な情報を有効活用することで費用対効果の高い経営が可能です。

■株式会社食文化の会社概要

株式会社食文化の会社概要は次の通り。

◎社名：株式会社食文化
◎所在地：〒106-0044東京都港区東麻布1-27-1東麻布食文化ビル4階
◎TEL：03-6277-6144
◎URL：https://www.shokubunka.co.jp/

株式会社食文化2001年4月創業。株式会社食文化は、食のちからで人を元気に、人を幸せにする会社です

www.shokubunka.co.jp

◎代表者：代表取締役社長（CEO）萩原章史
◎設立：2001年4月
◎資本金：2億6595万円

【うまいもんドットコム】

◎Facebook：https://www.facebook.com/umaimon7
◎X：https://x.com/umai_mon
◎Instagram：https://www.instagram.com/umaimon_shokubunka/

【豊洲市場ドットコム】

◎X：https://x.com/tsukijiichiba
◎Instagram：https://www.instagram.com/toyosuichiba/

■株式会社食文化の社長は萩原章史

株式会社食文化の代表取締役社長を務めるのは萩原章史氏です。
どのような人物なのか調べてみました。

1962年　静岡県島田市生まれ
1980年　早稲田大学政治経済学部入学
1984年　株式会社ハザマ入社
2001年　株式会社食文化設立

大学卒業後に入社した大手ゼネコンで海外事業部に所属し、中国やアメリカ、メキシコなどで駐在生活を送ったそうです。
料理が得意だった萩原章史氏は、現地で生活を送る日本人の技師たちに手料理を振舞うこともあったとのこと。
インターネットが身近になった際には、自身が好きな「食」と「ネット」を組み合わせたビジネスを考え、株式会社食文化の設立に至ったそう。

■萩原章史はSNSをやっている？

調査の結果、萩原章史氏はSNSなどのアカウントは持っていないようです。
しかしグルメ通販サイトの先駆者としてメディアの取材を受けることが多いようなので興味のある人はチェックしてみるといいでしょう。

今回はグルメ通販サイトの先駆け的存在である「うまいもんドットコム」を運営する株式会社食文化と、代表取締役社長である萩原章史氏についてご紹介しました。
生産者に寄り添った取り組みや自社内で完結できる経営体制が特徴ですが、通販サイトの運営にとどまらず、幅広い分野で活躍を続けています。
今後もさらなる飛躍が期待できるでしょう。

株式会社食文化【代表取締役社長（CEO）萩原章史】の評判は？