前から入手したいと思っていたのだが、あまり熱心に探していなかったので

確認に時間がかかりました。

 

読みたかったのは、次月号に掲載された風間健氏の「大山館長に対してのお詫び」(コピーは所有)のもとになった記事を確認したかったためです。

発売時には立ち読みはしたけれども経済的な事情で買えなかった号。のちに「現代カラテマガジン」の”黒帯交遊録:大山倍達十段の連載(のちに単行本化)”で真樹先生がか書かれていたものを読んで、この「お詫び」の経緯を知りました。

 

記事は

「ハリウッド空手 レポート:武道家の目で見たアクション・スター」

タク・クボタ(「キラー・エリート」に忍者の大将役で出演)が、”FBIに登録されているただ一人の日本人”であると紹介した後、

「余談だが、マス大山(倍達)がFBIの講師を自称しているようだが、ぼくの調べたところによると、日本人としてはタク・クボタしかいないはずだ。」

と」。文章としてはこれだけ。おそらく、極真会館に電話なり手紙なり、問い合わせが殺到したのだと思います。

その後の会談の状況が真樹先生の書かれた通りなのかはどうかは、わかりませんが

翌月号でのお詫びコメントつながりました。ひっそりと掲載された囲みのコメンからは、何が問題だったのかわからなかった方も多いのではなかったのでしょうか。

 

・真樹先生の執筆(元のエッセイは、現代カラテマガジンのCD-ROMでも読めます)

「ロードショー」は「ロードショウ」、「クボタ(窪田)」が「久保田」となっているのはご愛敬。会談の中で、大山館長が「クボタは、道場に来たこともある」とか述べたことになっています。この方、大山泰彦氏がブログの中で書かれていた方とイニシャルが一致しますが、同じ方なのでしょうか。

 

再刊では、タイトルが多少変更になりました。

 

 

・風間健氏がこの件で語ったことが収録されている書籍

 

 

「極真外伝」も風間氏へのインタビューは吉田豪氏だったのですね

認識できていませんでした。

 

この号には”極真”に関してもう一つ記事があります。

映画「地上最強のカラテ」について触れたものです。

 

「黒井和夫の洋画ジャーナル」の中で

カンヌ映画祭で好評を得た(この件は9月号のこのコーナーで別記事として掲載。映画自体のモノクログラビアも3ページくらいで掲載されていたと思います。)

事に触れた後

「映画的にはどうということはなく、映画ファンや評論家諸氏にはいわば無視されたような作品だが、大山倍達、梶原一騎という人のバリューとファンがかなり多いことを物語ったものともいえるのだ。」

 

実際、そうなのですが、予想外のヒットで大山館長と梶原氏の関係が悪化した一因となってしまったのは、なんとも皮肉な話ではあります。

映画評論家の中で唯一といってもいいかと思いますが、評価したのは「キネマ旬報」の小野耕世氏だけかと思います。

 

ロードショー誌は、この映画を評価されたのかどうかわかりませんが、同じ9月号でPart2の制作決定の報を伝えていました。

「極真名誉2段のスペインのカルロス国王の協力を得て、マドリッドの闘牛場での猛牛対空手の対決がハイライトシーンとなる」と謳っていました。(どこまで話が進展していたかは不明ですが、結果は、ご存じの通り、アメリカでのウイリーと熊との対決となりました。これを知ったのは「平凡パンチ」誌上の”撃突!灰色グマ対カラテ野郎」、少し遅れて「週刊ファイト」の”あっ、人間が熊を襲う‼”の記事でした。)

 

この号にはブルース・リーに関しても特筆すべき記事があります。それはまた

章をあらためて書いてみたいと思います。