【甘い生活(講談社)島地勝彦 著】

 
書誌情報:甘い生活:男はいくつになってもロマンティックで愚か者
     島地勝彦 著 (講談社)
     2009年9月30日第1刷発行 978-4-06-215756-8 ¥1,500.-
*講談社+α文庫で2015年11月再版(978-4-06-281627-4 \700.-)
 
「P30 金無垢のひと、大山倍達のチャーミングな素顔」の1章があります。
 
元週刊プレイボーイの編集長。東京スポーツでの連載をまとめたもの。文章を読むと、大山館長との直接の面識は、無いようです。通っていた診療所が同じで、大山倍達氏が自分の前に、金の鍼を持参して鍼灸治療を受けられたとの事。その際、その先生を通して大山館長の満ち溢れる”生気”をもらったという経験を披露されています。亡くなられた後、「大山倍達正伝」を読んだ際、虚飾にあふれた武勇伝(金メッキ)の下に金無垢の大山倍達氏の実像を感じて、大いに感動された事を綴られています。
(「大山倍達正伝」の本来の趣旨は、単なる暴露話ではなく、強いことは強かった、そして人間味溢れる人物だったという実像を描いたものだと、自分も理解しています。)
 
別の章で今東光氏のことにも触れられています。週刊誌上で連載の「極道辻説法」(今東光氏の人生相談)は氏の担当だったとのことです。この連載の中で、今東光氏は、2回、大山倍達氏の事を聞かれて答えています。のちに単行本で刊行されましたが、最初の回は「極道辻説法(集英社)」に、2回目は「最後の極道辻説法(集英社)」に収録されています。間に「続・極道辻説法(集英社)」が刊行されています。最初の巻は 集英社文庫で1983年6月に再刊行されているようです。(ISBN 9784087506389)