TEMPURA KIDZが所属するアーティスト事務所アソビシステム株式会社の十周年イベント「ASOBISYSTEM 10th Anniversary Presents ASOBI EXPO」の昼のイベント「ASOBI EXPO」が2018年7月21日(土)に東京・新木場STUDIO COASTで開催されました。イベント参加の抽選に当選したので、行ってきました。



開場予定の14:00頃に現地に着いたら例年この時期に同じ開場で開催されるBayside Dance Camp Summerとは比べ物にならないほど大勢の参加者が入場を待っていました。ほどなく入場。

KARINとP→★のフリーマーケットや福島県田村市の出店などをながめたり顔なじみのTEMPURA KIDZファンとお話をしたり室内で床に座って休んだりして開演を待ちました。

MANONによるOpening Actに続いて、中川悠介社長による開会の挨拶。事務所のイベントでは必ずと言って良いほど現れる人物ですから、一般参加者の多くに歓声で迎えられました。「10年を節目とは考えてない。もっといろいろやってみたい。」というような話でした。

ASOBISYSTEM10年の歴史を追った映像でASOBIFES!!!はスタート。


TEMPURA KIDZは最初のライブアクトで登場しました。



[セットリスト]
登場SE: さくらさくら~CIDER CIDER
M01: ダンスナンバー
M02: ミイラキラー (short ver.)
M03: マスクマスク
#chiiicrewによるスペシャルダンスナンバー
M04: Find A Way (short ver.)
M05: LOLLiPOP (最後は#chiiicrewもいっしょに)

#chiiicrewは2月18日に福島県田村市で開催したTEMPURA KIDZのイベント「THE BLOCK PARTY in TAMURA」で地元ダンサーによるダンスショウケースで優勝したチームです。母体となるS,S,S DANCE STUDIOは、この「TBP in TAMURA」の前に福島県内各所のダンススタジオで行ったダンスワークショップでも2回立ち寄っている場所です。優勝チームは東京で行われるイベントに出演できるということで、6月10日にVISIONで開催した「TBP Vol. 5」あたりで登場しなかったので気になってましたが、この大きなイベントで約束を果たしました。年齢も体格もスキルも幅があるように見えましたが、同スタジオのブログによれば、この日のために練習を積み重ねてきただけの熱のこもった演舞を見せてくれました。ダンスイベントにありがちな見せ場ごとの歓声はありませんでしたが演舞が終わって観客から大きな拍手が送られました。


ラストは「LOLLiPOP」でTEMPURA KIDZと一緒にオンステージ。

お目当てのTEMPURA KIDZは、イベント開幕直後の勢い付けの役割をしっかり果たしてくれたパフォーマンスでした。曲のあちこちで振付に変化が見られました。ダンスナンバーも少し変わったような。3月25日のワンマン公演「Find A Way」で4人で示したTEMPURA KIDZの「これから」のパフォーマンスがとても良かったのですが、それを単にリピートするのではなく、あえてそれを崩して、試行錯誤を繰り返しながら自分たちのライブスタイルを模索する、そんな姿勢が伝わってきました。後述のEVERYDAYSやGAYSHA GALsのようにクリエーターの立場での活動にも力が入ってきました。これからのTEMPURA KIDZの進化が楽しみでしかたありません。


短かったTEMPURA KIDZライブですが、この日はアソビシステム所属タレント全員集合ということで、所属タレントによるライブあり、所蔵モデルによるファッションショーあり、美容師コンテストあり、春に募集したオーディションの受賞発表あり、絵本の朗読ありと盛り沢山のイベントでした。順不同で書いておきたいと思います。

まずは、前夜にKARINから重大発表の予告があった件。すごい斜め上な重大発表でした。



新宿二丁目のおネェさまがた4人組「GAYSHA GALs」のダンスをプロデュース。一瞬東京ゲゲゲイに空目したのですが、ゲゲゲイならMIKEYさんがプロデュースですよね。


さすがに東京ゲゲゲイとは比較になりませんが、お店のショウタイムで毎晩お客さんを沸かせているだけのことはある、ただただ楽しいライブでした。1曲だけなのが残念。パラパラは年代的にKARINではなくメンバーの発案じゃないかと。

セクハラっぽい構図ですが、KARINちゃん強いから大丈夫でしょう。

こちらは中川社長も混じってライブ前の気合入れ。


GAYSHA GALsに美味しいところを持ってかれてしまいましたが、AOがダンスをプロデュースしているEVERYDAYSのステージも観ることができました。


こちらは初顔合わせから3週間で初ステージを1週間前に踏んだばかりということで、初々しい初々しい。まだダンスも人前でステージに立つことも慣れてないのかぎこちない部分もありましたが、17liveというSNSでそれなりに人気を集めている人たちのようなので、こなれてくると面白いことがありそうです。



AOが「先生」と呼ばれているところがファン的に誇らしく感じます。

GAYSHA GALsもEVERYDAYSも楽曲はRAM RIDERプロデュースです。両方ともテイストは全然違うのですが、それぞれの世界観なりの面白味があって、引き出しの多さを感じます。

両グループともASOBISYSTEMとアイドル横丁が合同で設立したレコードレーベルFUJIYAMA PROJECT JAPANからデビューが予定されているようです。FUJIYAMA PROJECT JAPANからは他にも数組のアイドルグループがこのイベントに出演しました。個人的にハッピーくるくるの曲が気になっています。


次のワタシ的な目玉は、三戸なつめの絵本「ムム」の朗読劇。



TEMPURA KIDZ OGの吉田奈々穂(とエンドロールでクレジットされてました)が「泡の妖精」役で登場しました(下の写真の向かって左端)。


あー、4ヶ月ぶりにステージに上がるななほだよー。目がじんじん来ちゃいます。彼女がステージから話すところを観ることができて幸せでした。あー、もっと観たい!



ファッションに興味のない私でも、アソビシステム所属モデルの何人かは顔と名前が一致します。谷奥えま・えりの見分けもつきますよ(髪の色と鼻の形ですぐわかりますけどね)。いわゆるファッションモデル的な身長170cmに目鼻立ちの整った...という感じではなくみんな一般の若い女性が親近感を感じるような、それでいてどこかしら憧れを感じるようなモデルさんが多いです。特にこの古関れんさんのキャラは私とても好きです。


ARENAの外では特典会が行われてました。

物販で購入した現物を見せるとメンバーと一緒に写真を撮りながら短時間おしゃべりができる、という人気アイドルグループなら同一人物が無限にループできてしまうシステムでした。さすがアソビシステムクオリティ。残念ながらスタッフさんに面が割れる程度のファンしか並ばなかったので、さすがにループは無理でしたが。



一緒に撮ったついでに4人だけの写真も撮らせてもらいましたが、KARINには目を背けられてますし、AOには睨まれてます。これはこれで好きな表情なのですが、もしかして嫌われてますかね。出入禁止にならないよう、今後言動に気を付けることにします。



新しい学校のリーダーズはどんどん良くなってますね。ビクターからメジャーデビューしてH ZETT Mの楽曲ととてもよく調和しているように感じます。ちょっと聴いた印象が昭和歌謡ですが、思い切りジャズなんですよね。4年前のBayside Dance Camp Summerが初ステージだったということで、事務所の10周年記念のイベントで自グループの4周年を向かえたことに感慨深げでした。

中川社長をおちょくった感じの作文が傑作でした。リコーダーで社長の恰幅の良いお腹を押す動画、傑作でした。


ageHa (このイベント自体はSTUDIO COASTとしての興行ですが)で初めてCAPSULEを観ることができました。感激。ホームグラウンドという空気感満載のライブでした。



イベント昼の部のトリはきゃりーぱみゅぱみゅ。久しぶりに観ましたが、以前よりも風格みたいなものが増したような感じがします。小娘からちょっとオトナなレディーになったみたいな。きゃりーダンサーズも久しぶりに観ましたが、切れ味が格段に向上してました。いやーすげー。「キミに100%」初めて生で観ることができました。浣腸ダンス大好きです。

「原宿いやほい」ライブはおしまい。

最後は出演者が勢ぞろいで昼の部は大団円。あっという間の5時間でした。イベントは同じ場所がageHaと名前を変えて夜の部まで続きDJ P→★の夜のクラブイベントデビューとか目玉も多かったのですが、体力的に無理な私は昼の部だけで退散しました。

途中15分ほど押し気味で進んでましたが、終わってみるとタイムテーブルどおり20:00ちょっと前に終演。きゃりーぱみゅぱみゅが「短くてごめんなさい。無料イベントなんで許してね。」と誤ってましたが、時間通りに終わるよう終盤のアーティストの持ち時間を調整していた可能性があります。夜の部の写真を見ると、昼の部でステージに設けられていたランウェイ(兼花道)が撤去されてましたので、転換の時間を確保するためにどうしても時間通り終わらせたかったんだと思います。全般的にゆるゆるなアソビシステムですが、締めるところは締めます。

「ブームではななくカルチャーを創る」というのが事務所の方針だからこそ、一時的なヒットにこだわらず、気長に所属タレントの成長を暖かく見守ってくれている訳です。商業的な成果にこだわる事務所ならCDのセールスで苦しんだTEMPURA KIDZはここまで活動を続けることができなかったでしょうし、現在ものすごい勢いで活動している新しい学校のリーダーズは結成からCDデビューまで3年かかった訳で、デビューのチャンスさえ与えられなかった可能性があります。三戸なつめは身長150cmという小柄ながらモデルとして人気を得てから歌手デビューから絵本を出す、と所属タレントの活動を無用に限定しないでいろいろな可能性を試してみる度量があります。だからこそNaNaHoもTEMPURA KIDZを卒業して俳優を目指す、という選択ができたんだと思います。

おおよそ原宿というカルチャーに似つかわしくない私ですが、この事務所が持っているゆるいけど愛情と遊び心に溢れた空気感はとても好きです。アソビシステムがこれからも面白いことを仕掛け続けて、私たちを楽しませてくれることを願って、この取りとめのないブログ記事の結びとします。