an (私の世代では学生援護会のアルバイトニュース) が提供する女子中高生向けネットマガジン「Emmary by an」にTEMPURA KIDZの最近のインタビューが掲載されました。

Emmary by an 「人気急上昇中★【TEMPURA KIDZさん】にインタビュー(*´ω`*)!!読者プレゼントも♡

「人気急上昇中★」というのはちょっと大げさかなと思いますが、最新のトレンドに敏感なJKの目を引くにはこれくらい目立つ見出しが必要なのでしょうね。

書いたのは同誌のJKライターえりんぎさん。彼女は、デビュー当時からTEMPURA KIDZを応援してきた大ファンで、今年高校卒業ということでJKライターとしての最後の仕事がこのインタビューになりました。JKライターとしてはベテランだけあって、ファンでもそれ以外の人でも楽しめるよう配慮して記事になっています。

本当は3月25日のワンマンライブ「Find A Way」の公演前に公開する前提のインタビューでしたが、諸事情があったようで公演後の掲載となりました。デビュー当時からのファンによる取材ということで、メンバーが心を許していろいろしゃべりすぎちゃいましたかね(特にYU-KA)。実際にライブを観た感想としては、公演前にこれを読んでハードル目一杯上げていたとしてもその期待をはるかに上回るライブでしたので、公演前に掲載しても良かったかなーとも思うのですが、まぁこの辺は感じるところ人それぞれなので難しいところですが。

「現時点で、ワンマンライブで注目して欲しいところや、ライブを楽しむポイントはありますか?」という質問に対して、YU-KAが「今回のワンマンライブは大まかに“前半”と“後半”に分けた構成になっています。前半は今までTEMPURA KIDZとして培ってきたものの“集大成”として、後半は「Find A Way」という名前の通りに“今後の自分達が進んで行く方向”をお客様に伝えるライブになります。」と答えています。実際にライブ後のTLでは、観客の多くがこの点をツイートしていたので(私も含め)、メンバーがこの公演に込めたメッセージは観客に伝わりましたね。

ダンスのジャンルは以前はHIP HOP系と言ってましたが、今回のインタビューでは「絶対にどこにも負けない!というTEMPURA KIDZの魅力を教えて下さい。」という質問に対してP→★が「TEMPURA KIDZは踊れるだけじゃなくて、自分達にしか出来ないジャンルがあるんです。」だと言い切りました。自分たちだけのジャンルって良いですね。エンターテインメントには独創性が重要です。

得意のダンスの振付だけでなく楽曲制作についても強い意欲を表明してました。「今後、グループとして挑戦したい事はありますか?」という質問に対してP→★が「最近、自分が挑戦させていただいているのがワンマンライブで披露する音作りです。自分達がやりたい事を連れ込める環境作りをしたいので、これからも挑戦していきたいと思います!」と。実際にそのダンスナンバーを「Find A Way」で目撃した訳ですが、本人たちがこれからやりたいという方向性が強く感じられる、攻撃的で重量感のある曲でした。商業的な成果がなかなか出ず、デビュー当時のようなお金をかけた楽曲制作やプロモーションがなされない中で、自分たちで道を切り拓いていくんだというという強い気持ちが感じられました。

「もし、TEMPURA KIDZにもダンスにも出会っていなかったら何をしていたと思いますか?」という質問(これは良い質問!)に対して、AOが「今、演技レッスンにも行かせていただいているので…女優業かカフェで働く!!って夢を追いかけているかも。」と語った話はまったくの初耳でした。NaNaHoも演技のレッスンを受けていたことが卒業して俳優を目指すきっかけのひとつになったとブログで書いてました。所属タレントの能力を決め付けずに色々な可能性を模索する事務所の暖かい育成方針を感じました。そういえば、きゃりーぱみゅぱみゅも三戸なつめもモデルから入って音楽の世界で活躍してますもんね。運営面では何かとユルい事務所ですが、こういった愛情に満ちた環境で育てられていることをありがたく感じます。

この部分を読んだ直後AOも将来いなくなっちゃうのかと心細くも感じましたが、一方では「音も歌詞も自分達で考えて、自分の口で歌える曲を作ってみたい」と楽曲制作にかかわっていくことに強い意欲を示しており、少なくとも当面は音楽の世界でやっていこうと考えているんだな、と安心したりもします。

高校生向けダンスワークショップの話もJK向けのメディアらしくて良かったです。

自分たちで活動の方向性を決めて道を切り拓こうとするTEMPURA KIDZ天晴れな記事ですが、書いたえりんぎさんも天晴れです。