IMG_20141229_114123.jpg


2014年12月29日(月)千葉・幕張メッセで行われた年末フェス「rockin'on presents COUNTDOWN JAPAN 14/15」2日目にRAM RIDER x TEMPURA KIDZとしてTEMPURA KIDZが出演したので観てきました。

大好きなRIJFと場所は違うものの同じロッキング・オン・ジャパンが運営する音楽フェスなので、当然のことながら、このアクト以外にも楽しいことがたくさんありました。それらのことは別な記事に書き留めることにします。

主催者によるQUICK REPORTはこちら

次が川上洋平([Alexandros])のDJアクトということでフロントエリア最前部は[Alexandros]や[Champagne]のTシャツを着た女性で埋め尽くされたので、私はフロントエリア後方での参戦となりました。近くにはヒデガラさん、ちきばんさん、すいさんがいました。まぼさんとぬんさんは軽い圧縮の最前部。

8月のRIJF14でも同じRAM RIDER x TEMPURA KIDZとしての出演でしたが、同日夕方に東京で別な仕事が入っていたRAMさんが前半で抜けて後半をTEMPURA KIDZ+DJショーゴでやるという二つのバラバラなアクトになってしまいました。今回も前半RAMさん、後半TEMPURA KIDZという構成になりはしましたが、RAMさんが最後までDJ卓に立つ形で進められました。

1年半前のRIJF13と決定的に違ったのは、RIJF13ではTEMPURA KIDZの出番を含めて持ち時間一杯RAMさんがライブアクトの進行をコントロールしていたのに対して、今回は後半のTEMPURA KIDZのアクトでは音源の操作役(マニピュレーターって言うんでしたっけ?)に徹してMCや観客を煽ったりする動作は控え目で、TEMPURA KIDZにライブの進行を任せている様子だった点です。デビュー半年のひよっこグループのお守り役というよりも発展途上とはいえ一人前のアーティストをサポートする、そんな立ち位置の違いを感じました。

TEMPURA KIDZはライブ進行をコントロールする力を付けてつつあるので、RAM RIDER x TEMPURA KIDZのアクトはこの辺が見納めかもしれません。個人的にはこれからも観たいので残念ですが、いつまでもお兄ちゃんと一緒でないとダメなTEMPURA KIDZでは困ります。

前置きが長くなりました。閑話休題。




前半はRAM RIDERのDJアクトというのは前述したとおりです。このあとTEMPURA KIDZが出てくるし、ゲストも呼んでる旨の曲中MCがありました。

曲はRAMさんのオリジナルを中心のはずが実はそうではなくて、RIJF14でもかけた「もったいないとらんど」のマッシュアップに続いて「Super Mario Bros.」と「きみはキョンシー」のマッシュアップ。スクリーンにはゲーム映像とファミコンのコントローラのボタンを連打する映像。脳裏をよぎったのは「魂の16連射!」というフレーズでした。このアクト、水曜日のカンパネラのコムアイさんが観に来ていたそうなので、VJさんそのことを意識して映像に入れたのかもしれません。

そして予告していたゲストは当日TLでKumikittyさんが予想していた通りMEGでした。かねてからライブを観に行きたいと思ってたMEGをこんなところで初めて観られるとは感謝感激でした。当然アルバム「AUDIO GALAXY RAM RIDER vs STARS!!」から「非実在ボーイ starring MEG」、大好きな曲をやってくれました。衣装がちょっとセクシーで胸の周りがトップバストぎりぎりの辺りまで空いててポロリとなっちゃうんじゃないかとハラハラするような感じでした。後ほどノーブラだったという彼女のツイートを見て更にハラハラ感が高まった訳ですが、よくよく考えますとあの服に合うブラってないのかもしれません。

おまけに歌いながらしゃがんじゃったりもしますし、キュートでセクシーなところを存分に見せてくれました。

MEGさんそれだけでは終わらず、続いて「甘い贅沢(実はワタクシこの曲「甘い生活」と曲名を誤って記憶しておりました)」。中田ヤスタカ作曲のこの曲を聴けるとは思ってもいませんでした(でもよくよく考えると「もったいないとらんど」も中田ヤスタカでしたね)。TEMPURA KIDZが出てきたときのために体力温存することなど忘れて楽しみました。MEGさん最近活動再開したようなので、近々ライブやるならぜひ行ってみたいです。

MEGさんがハケたあとも、RAMさん「このあとTEMPURA KIDZ出てきます」と言いつつ自分の曲をガンガンかけていきます。新曲もかけてくれました。良い曲でした。




持ち時間も半分を過ぎた頃にやっとRAMさんからのアナウンスがあってTEMPURA KIDZ登場。

[TEMPURA KIDZ セットリスト]
SE(紹介アニメの曲-Short Ver.)
M01. Dance Number Vol.3 (by Dirt Flare)
M02. すいみん不足
(MC)
M03. マスクマスク
M04. さくらさくら
(KARIN Voice Percussion)
M05. イイナヅケブルー (Charisma.com)
M06. ミイラキラー (TEMPURA KIDZ vs Charisma.com)
M07. はっぴぃ夏祭り

今のTEMPURA KIDZの一番良いところを観客に見てもらうためのセットリストだと思います。これとRAMさんの曲を交互にやったのではお互いの良さを観客に届けるのが難しいと判断して、RIJF14と同様の二部構成にしたのだと思います。

しかし、前述の通りDJは後半のゲスト登場中を除いてRAM RIDERでした。後半のゲスト登場中もDJ卓の脇で拍手したり手を上げ下げしたりしてライブに参加していました。ライブの進行をリードする、というよりは、観客の一人として加わっている感じで。でも、TEMPURA KIDZも同じ事務所の先輩が後ろに控えているのは心強かったと思います。

SE(紹介アニメの曲-Short Ver.)
ここまでダンサブルな曲がずっと続いたところでズルっと来る感じですが、ここからはTEMPURA KIDZのショウですよ、という切り替えの意図があったのかもしれません。

この曲ではTEMPURA KIDZは登場せず、そのまま次の曲へ。

M01. Dance Number Vol.3 (by Dirt Flare)

RAMさんがDJ卓に居てくれてたので、RAMさんの曲中心にやるのかなと思っていたのが、ここでいきなり裏切られました(良い意味で)。


この動画の1曲目のダンスナンバーです。

ここのところ映像を繰り返し観ているのでメンバーごとの見せ場もわかってきて鈍臭いワタシでもメンバーに声をかけることができました。

TEMPURA KIDZとしても自分たちのダンスの良さを観客にアピールするのに最適な曲ということで、RAMさん作曲にこだわらないことにしたんだと思います。

終盤の振り付けが少し変わっていたようにな気がします。前かがみになったメンバーの背中をもう一人のメンバーが背中で乗り越える振りが入ったような記憶があります。自信ないですが(いや、書き終えて考えてみると、乗り越えてないですね。あー、もう思い出せない!記憶が飛ぶ前に定着させるためのブログ記事なのに...)。



M02. すいみん不足

続々と集まってきた[Alexandros]ファンに得意のダンスを見せ付けたところで、観客とのコール&レスポンスのあるこの曲で観客を自分たちの領域に引きずり込もうとする作戦ですね。良いと思います。

この日もYU-KA、AO、NaNaHoの3人がハンドマイクを持って歌うここ数ヶ月定番になったスタイルでした。

この曲の2コーラス目のAメロは普段はAOが歌うのですが、この日はNaNaHoでした。
この日だけのスペシャル版ということで、いつもとボーカルのパート割を変えたのでしょうか?それともAOに何か不調があったのでしょうか。前者であることを祈ります。

NaNaHoのボーカルをソロで聴くのは初めてでしたが、最近彼女が積極的に観客を煽るときに出している通りの良い声で力強く安定して歌ってました。近い将来NaNaHoのボーカルをフィーチャーした曲も聴きたいです。

コール&レスポンスは1回目が「I say COUNTDOWN. You say JAPAN.」というCDJスペシャル版。2回目はいつもの「I say TEMPURA. You say KIDZ.」でした。さすがフェスの常連[Alexandros]のファンのみなさん、初めてのコール&レスポンスにしっかり答えてくれてました。

(MC)

えー、完全に何を言ったか思い出せません。QUICK REPORTを読んで「あー、こんなこと言ってたんだ」というレベルです。

「TEMPURA KIDZです。てんてん。」をやったかさえ憶えてないのですが、自己紹介はあったように記憶していますが。

M03. マスクマスク

事前にP→★からリークがあったので「待ってました」という感じでした。

ちきばんさんの扇動でイントロで「オイ!オイ!」コールを入れて、更にBメロでは「問題ない。問題ない。」「関係ない。関係ない。」「絶好調。絶好調。」のコールもやりました。BメロはYouTubeでカットされてる2コーラス目は歌詞が違いましたがコールは「問題ない」~「関係ない」~「絶好調」で同じでした。

このコール大声でやると調子っ外れになってスベるということがわかったので、2コーラス目はメロディをたどるようにしました。声量だいぶ落ちますが。

2コーラス目以降は単純な1コーラス目の繰り返しではなくて、なかなか楽しい曲の構成でした。詳細忘れてしまったので、早く音源発売して欲しいです。

M04. さくらさくら

ここでヒップホップ系の曲をガンとかましてきました。
結構見た目よりも運動量が多そうな曲ですが、ボーカルもしっかりきかせてくれました。

スクリーンに「Yo」「Hey」「Yeah」の掛け声が表示されたので、コールしてくれる観客もちらほらいました。

ソロダンスではKARINが宙返りを披露。

(KARIN Voice Percussion)

前の曲が終わったところでステージが暗くなってTEMPURA KIDZはストップモーションで影絵みたいになりました。そこへ一人がマイクをもってセンターに。たぶん観客には背を向けていたのではないかと思います。

その状態からヒップホップ系のリズムが刻まれます。

KARINのボイスパーカッションでした。

そこから、たしかRAMさんによる次のゲスト登場のアナウンスで、「はーい。やってきましたよー。」とMCいつかの力強い声でCharisma.com登場。

(nishi-kenとの予想は外れました)

いつかの「ファイトマネー迷子エゴサーチ!」で次の曲へ。

M05. イイナヅケブルー (Charisma.com)

バックにMVを流しながら、TEMPURA KIDZが踊ります。
ただ踊っているだけじゃなくて、後半はYU-KAがハンドマイクで合いの手を入れてました。

ちょっと観客が大人しいなと思いつつ、ステージを見たら、ゴンチさん少し大人しかった感じです。もう少し手拍子とかサビのジャンプとか観客を煽ってくれたら良かったように思います。

M06. ミイラキラー (TEMPURA KIDZ vs Charisma.com)

前の曲からここは説明不要の流れ。

記憶が定かではないのですが、ボイパのときにKARINもマイクを持っていたので4マイクでのパフォーマンスだったように思います。(いや、QUICK REPORTの写真を見るとイイナヅケブルーでKARINが持ってたマイクをミイラキラーではNaNaHoに渡したようです)

マイクを持っていないP→★はこの曲に限らず、ステージを走り回って顔芸をしたり、観客に視線を配ったり、手拍子を要求したり、大活躍でした。

この曲が終わったところでCharisma.comはハケて、再びRAM RIDERがDJ卓の中央に戻ってTEMPURA KIDZとの6人になりました。

M07. はっぴぃ夏祭り

曲の前にYU-KAのMC。QUICK REPORTに書いてあることにワタシの記憶で補完するとこんな感じでした。

「次が最後の曲になるのですが、ここでお願いがあります。
私たちはデビューしてからもうすぐ2年。今日は何としても今までで一番いいライヴをしなきゃいけないのです。

たまたま立ち寄ってTEMPURA KIDZのことを初めて観てくださるお客さんも、前から応援してくださってたファンの方も、みなさん一緒に声を出して盛り上がって欲しいです。

最後に大きな声を出して盛り上がってくれますか?
 
(もういちど)盛り上がってくれますか?

今は寒い冬ですが、この曲を聴いてください。」


ここで5人が縦に並んで、「はっぴぃ夏祭り!」

いやー、盛り上がりました。

イントロや間奏の「オイ!オイ!」もサビの部分もほとんどの観客が手を上げてくれていました。サビの部分で振り返ってみると最上部を含めて少なく見積もっても6~7割埋まったスタンド席でも過半数の人が一緒に手を上げてました。

TEMPURA KIDZのダンスもいつにも増して気合が入ってました。

ただ、間奏でメンバーの中で一番大きくなったP→★を女の子二人で支えるのはそろそろ限界のような感じがしました。ぷるぷるしてました。

それはそれとして、ライブは大盛り上がりで終演となりました。

と同時に、[Alexandros]ファンの方がフロントエリアになだれ込んできたので、退路を絶たれる前にフロントエリアを離脱しようとした結果、ヒデガラさん、ちきばんさん、すいさんとははぐれてしまいまいた。挨拶もせずに消えてしまい、申し訳ありませんでした。近くに熱烈なTEMPURA KIDZファンがいることが心強くて、思い切ってTEMPURA KIDZを応援することができました。ありがとうございました。




こうやって振り返ってみますと、1時間くらいの間に、RAM RIDER、MEG、TEMPURA KIDZそしてCharisma.comと4組の個性的なアーティストが入り乱れるとても豪華なアクトになりました。カウントダウンイベントにふさわしいスペシャルな顔ぶれでした。

ブッキングを考えたRAMさん、TEMPURA、そしてスタッフさん、そして、オファーに応じてくれたMEGさんとCharisma.comさんに感謝です。




1年前のCDJでも「この年の集大成にしたい。」というYU-KAの決意表明があって、それにふさわしいライブをやってくれましたが、今回も「今までで一番いいライブにしなくてはならない」という決意表明にふさわしい最高のライブを見事に塗り替えてくれました。

「今までで一番いいライブにしなくてならない」という言葉で思い出すのは、震災直後のRIJF11の一発目のサンボマスターのアクトで福島出身の山口隆が同じことを言ったのに感動したのを思い出します(彼はどこへ行っても宇宙一のライブを目指しているようですが...)。

デビューして2年でまだ商業的に成功と言える実績を残せてはいないこと、海外のライブでそれなりの手応えを感じつつも日本では必ずしもそれほどではないこと、そんな中でこの一年間いろいろ挑戦してきたこと、それらの挑戦を乗り越えてきたこと、などなど、色々なことが、TEMPURA KIDZの心の中で渦を巻いているのではないかと思います。それが「今までで一番いいライブにしなくてならない」という言葉につながったのでしょう。

その気持ちが観客に伝わって、これまでで最高のライブができたのではないかと思います。

でも、TEMPURA KIDZ、もっともっと行けると思います。自分たちの得意なダンスの見せ方とか、ボーカルとか、観客を巻き込んだライブの作り方とか、経験の積み重ねに比例して巧みになっていますし、いろいろな面でプロになったなーと感じさせてくれることが多くなりました。

同日未明にBSフジで今年5月に同じ幕張で行われたKAWAii NIPPON EXPOが放映されたので、CDJに出かける前にTEMPURA KIDZの出演シーンだけ観ました。ちょうど今年国内で最後の曲になった「はっぴぃ夏祭り」でした。まだヘッドセットマイクを使っていたのですが、観客への掛け声に元気というか思い切りと言うか、とにかく力が足りない感じでしたし、ボーカルも不安定でした。幕張メッセホール11という巨大な空間の中ですべっている感じも否定できませんでした。

6月から3人がハンドマイクを使ってしっかり歌ったり観客に声をかけたりする代わりに残り2人が体全体を使ってダンスを見せたり観客に愛想を振りまいたりする、という役割分担に変えたのは、こういう点を修正したものだと思います。このフォーメーションでのライブの進め方も、8月のRIJF14の頃はまだ若干違和感があったのですが、タイのTofu Music Festivalあたりから板についてきた感じがします。そこからもライブを重ねる都度進化して、5月の映像と今回のアクトの印象を比べると、まるで違うグループの違う曲のようにさえ感じます。

このペースで上昇を続ければ、より大勢の人たちにTEMPURA KIDZを楽しんでもらえるようになると思います。

まずは、2014年12月31日、フィリピンアリーナで5万人の観客を前に2日前のライブを一気に塗り替えちゃって欲しいと思います。

そして、来年も色々なことに挑戦し続けて欲しいです。私も置いてかれないようにできるだけたくさん現場に足を運びたいと思います。

来年のCDJは前半2日が勤め先の出勤日ということで参加しづらい日程ですが、もしもTEMPURA KIDZが来年も出られるなら、2015年のTEMPURA KIDZの集大成を観に行きたいと思います。てんぷら休暇を取ってでも。

でも、その前に、8月にはひたちなかに来てくださいね。