とある方に俺が教えていただいた案件。
それは。
対話型店舗での、スタッフ業務
でした。
対話型店舗というのは、FCハウスや個人宅を店舗に見立て、持ち主がオーナーや店主となり、接客するキャストやスタッフをプレイヤーから集めて(あるいは仲間内から募って)、他のプレイヤーをお客様としてもてなす…場所のこと。オーナーもしくは店主は、自分がキャストやスタッフを兼ねていることが多いようです。
ここで何があるかというと、先に書いたとおり、キャストを務めるプレイヤーがお客様となるプレイヤーをもてなすこと。お客様と様々な会話をして、楽しいひと時を過ごしてもらうこと。
もちろんボランティアではないので、キャストやスタッフにはお客様のために自分の時間を割くことによる対価としての給料を得る権利が、お客様には席・個室の使用料やキャストに何らかのアクションをしてもらった時のオプション料金を支払う義務が、それぞれ発生します。当然のことながら、ゲーム内通貨のギルで、です。
…ここまで読むと、対話型店舗がどういうものか、そして現実にあるどんな店に近いのか、わかると思います。
そう、クラブやホストクラブです。
現実ではないので、同伴やらなんやらといったサービスは発生しません。店舗によってはゲーム内にあるエモートの『シャンパン』が空くこともありますが、現実ではないのでお客様がリアルでお酒を飲んでいない限りアルコールが入ることもありません。
ただただ静かに会話を楽しむお客様もいれば、賑やかな場を好むお客様もいるでしょう。そんなお客様のニーズに合わせてキャストがサービスを提供し、スタッフがキャストのサポートをする。
ひとりひとりが丁寧に自分の役割をこなすことで、お客様に夢のようなひと時を体験していただき、相応の対価をいただく。
そんな感じだと、受け取っています。
現実にあるそうしたお店と、なんら変わりはありません。
今回、俺が面接をお願いしたのは、そんなお店の受付業務。
店舗入口付近のカウンターに常駐し、お客様が来店されたら予約内容の確認をして、待合席でお待ち頂くようお願い。LSを通じてキャストに来店を伝え、お客様を出迎えに来てもらう。
その他にも細かな役目はありますが、これがメインの仕事です。
営業時間は、社会人プレイヤーが多い《FF14》なので夜間。曜日も、お客様・店舗関係者のどちらにも負担になりにくいように設定されています。
実は、単純に俺が知らなかっただけで、こういうお店はけっこうあるそう。
紹介してくれた方は俺の知り合いというだけではなくその店の売れっ子キャストなので、面接当日も立ち会ってくれたほか、オーナーを待つ時間の間にいろいろと話を聞かせてもらいました。
…面接開始前から緊張のあまりガチガチに固まっていた俺に、爆笑してましたがね。だって仕方ないでしょ。ゲーム内とはいえ、時給の発生する客商売ですよ。緊張しすぎて胃が痛くたって、当然だと思うんですよ…。…少ししてから来て下さったオーナーにも、緊張しないで大丈夫、と笑われてしまいました。
……どうせ緊張しいの人見知りキャラですよ…。
中の人(私)は、緊張しいではあるものの土壇場になると一周まわって落ち着いてしまうタイプなんですけど。今ゲーム内だし、対面じゃないじゃないですか…。
なお、知り合いがスタッフとして面接受けてみないかと紹介してくれたのは、こういう俺の性質を理解してくれてのこと。当然キャストの方が稼ぎは大きいのですが、ビビりでヘタレ、人見知り、しかも慣れるまでは硬い口調とあっては…接客など以ての外。
更には、この後控えている大型アプデの際に現在のスタッフが皆辞めてしまうこともあり、スタッフとして薦めてくれたとのこと。
あとは、こういう業界(?)特有の事情もあり、俺のメンタル的にキャストは向かないんじゃないかなと思った、と明かしてくれました。
まるで『星のキレイな夜』か『深海』のような店内を案内してもらい、スタッフルームにて面接開始。
仕事の内容については、知り合いの方からの説明と事前にオーナー側からXで共有していただいた応募要項である程度把握しています。これについての質問と、改めての業務内容について詳細を教えていただきました。
そこからは、実際にどのような流れで業務が動いていくか、と、キャスト達との連携方法についてを研修のようなかたちで話していただいたので…大まかには掴めていると思います。
有難いことにぜひ採用したいと仰っていただけたので、後は俺の心次第。
次の営業日に、実際の様子を見学させていただくことになりました。