こんにちは!北多摩地区にて訪問マッサージを提供しております。上野唯尊です。歩行困難な方でかかりつけのお医者様の同意があれば医療保険の療養費を使った訪問マッサージを受けることができます。
脳梗塞後遺症の方に訪問マッサージをお届けしております。アルツハイマー型認知症を既往歴としてお持ちの方で、今年初めに脳梗塞を発症されて病院へ一か月ほど入院されておりました。右上下肢不全を発症され車いすでの生活となり、自宅から有料老人ホームへ生活の拠点を移された方です。
有料老人ホームに入居されてからのお付き合いの開始です。介助者との言葉のキャッチボールはできない状態ですが、言葉を発することは度々あります。話しかけたことに的確に返事が返ってくることはないといったご様子です。もともと、おやさしいご性格であったのだろうと推察ができるお言葉が発せられます。
脳梗塞発症後は歩くことは出来なくなったということもあり、下肢の各関節(足関節・膝関節・股関節)に拘縮がみられております。ご本人様の脳から下肢への「動かす」ことへの指令が滞り、動かなくなっておりました。
脚の筋肉も動きがない為か硬くむくみもみられております。一番気になったのは膝が曲がらず脚が棒のようにまっすぐになってしまい、車いすに乗車しても足がステップ台を離れて宙を浮いている状態です。脳梗塞後遺症+認知症の方でも脳の障害部位により症状は様々であり、必ず膝が曲がらず突っ張ったようになる訳ではなくまた、曲がらなくなってから何日目で私どもに施術依頼が来るかによっても予後は変わって来ます。
以前脳梗塞後遺症の方で一年以上、膝関節を曲げていない状態で膝関節を曲がるようにして通常の車いすへ乗車できるようにして欲しいという依頼があり、懸命に取り組んだ経験がございますが、成果が出なかったことがございました。やはり、発症後早ければ早いほど成果が出やすいのではないかと考えております。
人間が口から食べ物を摂取できる能力を有することは大変に重要なことです。食べ物を噛み咀嚼して食道を通過して胃へ送り込む、その食べる時の姿勢についてはやや前かがみの姿勢をとるのですが、通常の(リクライニング機能の無い)車いすに座れることはこの、前かがみの姿勢をとる上で大変に重要なことであると考えております。その為には膝関節が曲がり座位の姿勢がとれる必要がある訳です。
医学の発展により口から食べ物を摂取することができなくても、胃ろう増設により生命を維持することは可能となっておりますが、生きていることの喜びである食べる楽しみを奪われてしまいまた、胃ろうによる栄養摂取には生命への危険を伴うために、受け入れ可能な施設は限られているという現実がございます。
話を元に戻させていただきますと、訪問を開始してから2か月経過した先日、右膝関節も左膝関節もご自身で動かしている状況を確認することができました!もちろん歩けるようになる訳ではないし、また認知症もあるので歩けることは周囲の誰も望んでいないとは思いますが、通常の車いすに安定して乗車できる能力は口から食べ物を摂取できる期間を延長できる可能性が増したのではないか、と思っております。しかし、前の状態に戻ってしまうこともあるかもしれず、右肩上がりに機能回復するという甘い予測はできませんが、棒のように突っ張り固まっていた膝関節がご自身の力で動かすことができたのを見た瞬間はとてもうれしかったです。
最後までお読みいただきありがとうございました。訪問マッサージのご依頼はひまわり治療院の上野唯尊までお気軽に!お電話は夕方以降がつながりやすいです。
0120-630-680
引用元:脳梗塞後遺症の方へ訪問マッサージをお届けしております。