【目次】
1.基本知識
2.応用知識
3.種類/系統一覧
4.創作紀録&写真集
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》》1.基本知識

雪豹(学名:Panthera uncia)とは、哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉動物。
日本ではウンキア.ウンキア(uncia.uncia)として特定動物に指定されており、2019年6月には愛玩目的での飼育が禁止された。
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[生息域]
インド北部(ウッタラーカンド州、シッキム州、ジャンムー.カシミール州、ヒマーチャル.プラーデシュ州)
中華人民共和国西部(甘粛省、四川省、青海省、新疆ウイグル自治区、チベット自治区)
アフガニスタン東部、ウズベキスタン東部、カザフスタン東部、キルギス、タジキスタン、ネパール、パキスタン北部、ブータン、モンゴル国、ロシアロシア南部に分布,生息。


植物限界線よりも高い山崖岳地の岩穴や岩の割目などを棲家としているが獲物が極少ない為、行動範囲自体は広い。
行動圏には糞尿や爪痕などでマーキングを実行い、およそ一週間程度をかけて周回っていると考えられている。

夏期は3,500-6,000m近い高山崖岳地を棲家とし、冬期は獲物の移動と共に1,800-1,200mくらいまで降下りてくる。
[体長/体重]
頭胴長(体長/体重)は雄で104-125cm/25-55kg、雌で86-117cm/21-53kgとなる。
尾長は78-105cmと体長の75-90 %長く、身体保温/保護や移動/狩猟時のバランス保持に役立っている。
尾も含めた全身は高地や寒冷地に適応出来るように長い体毛で被われている。冬季には特に伸長する。(夏季:2.5-5cm/冬季:5-12cm)
[顎歯、主食]
アルガリ.シベリアアイベックスなどの大型有蹄類を捕食/主食としている。
ハタネズミ属/マーモット属などの齧歯類やナキウサギ属/ノウサギ属などの小型哺乳類、鳥類なども捕食べる。
ドール(イヌ科ドール属)などが狩猟った獲物を強奪い捕食べた例もあるが、狗(犬)/狼/羆などに強奪われることもある。

家畜を捕らえることもあり、地域によっては食性の53 %を占める。
人間を捕食した例はないとされるが、人間が激しく挑発して襲われた例や狂犬病の個体に襲われた例は少数ある。
[姿形]
雪豹の容姿(姿形)は、岩陰に隠れながら獲物を探すのに適応したものと考えられている。


小型の耳介に幅広い鼻腔、灰黄色の眼が上部に位置している。
幅広い鼻腔は寒冷たい空気を吸い込んでも温めて湿度を与えることが出来る。

背面が淡灰色や淡黄色、腹面が白色の毛色が特徴的。
体側面には暗色で縁取られた不明瞭な斑紋と、正中線に沿った黒い筋模様が入る。
厚く長めの体毛で被われた足裏は雪崖地での防寒や滑落防止の役割を担当っている。
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他のヒョウ属同様に雪豹も優れた運動能力を持ち、跳躍力にも優れている。

体毛が厚い為に鈍重に見られるが、15mの距離を一跳躍びで飛び越えた記録が知られている。
この跳躍力と力の強さを活かしながら、離れた場所から獲物に跳躍びかかって狩猟/捕食することが出来る。
身体構造上 舌骨が固定されているので同他種 大型ネコ科属のように咆哮することは出来ないが、幾つかの鳴声を上げることは出来る。
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雪豹(基本知識)

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》》2.応用知識

[繁殖]
繁殖様式:胎生
交尾期間:1-5月
妊娠期間:90-105日(約3ヶ月)


岩の隙間や洞窟,樹洞で2-3頭の幼獣を出産。
産座には母親が腹部から抜いた体毛が敷かれている。
出産直後の幼獣の平均体長/体重は24cm/300-600g程である。
生後7-9日で開眼し、生後2ヶ月で固形物を食べるようになる。(内、授乳期間は2-6ヶ月。)
雌雄共に生後2年を超える頃には性成熟を迎える為、以降は徐々に親元から巣立ち独立していく。
野生下での寿命は15年程度とされているが、飼育下での寿命は20年を超える個体が確認されている。

1987年に札幌市 円山動物園が初めて飼育下繁殖に成功した。
[問題提起]
毛皮用や薬用としての密猟、家畜との競合による獲物の減少、害獣としての駆除などによってユキヒョウ/ヒョウ属種の生息数は減少傾向にある。
現在は国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに絶滅危惧種(EN)の保護動物として指定されている。


近年は道路建設/鉄道敷設,採掘による影響や感染症なども減少要因として列挙,懸念されているが
カメラトップや糞尿などの生態調査や保護対策が進行んだことにより、成獣個体数が約2倍多く推定測された為
成獣個体数及び減少生息数推移が従来思考えられていたものより
も(3世代で10%)縮小したと現在は看做されている。

2015-16年における成獣の生息数は2,710-3,386頭と推測定されている。
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雪豹(応用知識1)
雪豹(応用知識2)

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》》3.種類/系統一覧

ユキヒョウ属は生息分布により2亜種に分類されることがある。
[Uncia-uncia-Uncia]
ロシアやモンゴルなどに生息分布
[Uncia-uncia-Uncioides]
中国西部からヒマラヤ山系に生息分布


2006年に発表された分子系統解析では
雪豹のX染色体/Y染色体/ミトコンドリアDNA系統群が
虎と同等の単系統群を形成するという解析結果が得られている。

また、頭骨の形状から本種のみでユキヒョウ属:Unciaを構成する説も提唱されている。

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》》4.創作紀録&写真集
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