　あまりにも関東周辺の天気が良いので、じっとしていられずに松本方面へ走りに行ってきました。まずは長野県東御市にある藤原商店という雑貨店＆カフェでモーニングを頂きます。愛想のよいご主人と元気で明るい奥様に迎えられます。カフェスペースは狭くて、どうしようかと思っていたら、まさかのテラス席を勧められました。

　確かに暖かい日だとは思いましたが、あくまで12月としてはです。とりあえず試してみますと、広いウッドデッキのテラスに出てみました。上着を着ていればそれほど寒いことはなく、素晴らしい景色の方が寒さを補ってお釣りがきそうでしたので、そちらでモーニングを食べました。トースト、茹で卵、サラダ、コーヒーという、王道のメニューでしたが、野菜は新鮮だし、景色はいいしで、とても良い朝ごはんになりました。価格もワンコインですから、文句のつけようがありませんでした。しばらくしてからやってきたご夫婦も、同じくテラス席でした。

　お店をあとにして、松本方面へ向かいます。所々、路面が怪しかったですが、夏タイヤでも問題なく走れました。でも、この辺を夏タイヤで走れるのは今シーズン最後でしょう。一山越えて安曇野方面へ向かうと、北アルプスの山々が見えてきます。ピーク付近はすっかり雪化粧していて、より山の姿が映えます。人間で言えば、ばっちりメイクしたといったところでしょうか。3000 m級の山々を間近で見ることができる場所は、日本でも非常に限られています。この辺はその貴重な場所の一つですね。

　雲一つない青空と雪山のコントラストは言葉にできぬほど美しいです。夏空は多少の雲が浮いていた方が風情があって好きですが、冬空はこの一点の曇りもない方が良く似合うと思います。しばらくその景色に見とれて、東に戻ります。

　冬枯れの峠を越えて生坂村にある道の駅に立ち寄りました。小規模で、手作り感のある道の駅で、働いている人も地元のおかみさんという感じでした。そんな施設だからか、オフシーズンだからかはわかりませんが、混雑することもなく良かったです。売られている農産物も、地元の相場から照らして安いものが多かったので、リンゴとネギを買いました。

また、そこにあった食堂が素朴で私の好みでしたので、若干時間が早かったのですが、ここでお昼ご飯にします。まさに田舎の家庭料理で、映えとは無縁ですが美味しくて安いのです。会計時に、その旨をお店のお姉さんに伝えたら、とても喜んでくれました。彼女自身もここの料理は大好きだそうです。やはり従業員にも愛されている料理（に限らず）は、お客にも伝わりますね。

　そんなこんなで、私としては珍しく道の駅に長居してしまいました。生坂村を出て、東側の尾根筋に上ります。そこからの北アルプスの展望も素晴らしく、幾度となく車を停めて景色を楽しみ、上田近くまで走って高速で帰りました。初冬の北アルプスを快晴の下、存分に味わった1日でした。

安曇野ドライブ