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Le Raisin 三周年記念イベント
人形劇調おとぎ話『しあわせな王女』
全六ステージ、終演致しました。
…終わったああああああぁぁぁぁ!
(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)
観たいと仰ってくださった方々も
いらっしゃったのですが…
今回のお芝居が、会員制クラブの
アニバーサリーイベントということで、
『芝居だけ観て帰る』ということが
できなかったので(´・ω・`)
非公開でございました。
舞台…というか、アクティングスペースは
なんとバーカウンターの中!!!!
人が二人すれ違うのがギリギリくらいの
狭い場所でした。
そこに立ってお芝居をすると、
お客様から見えるのは上半身だけ。
背景には絵本のような水彩画。
それをカーテンの要領で変えて。
例えるなら『ひょっこりひょうたん島』?
人形劇が繰り広げられる小さな箱。
その中で生身の人間が【おとぎ話】を
展開していくのですが…
実にブラックユーモアなおとぎ話で。
豊かな国の王女が父である王に
『おとぎ話の主人公になりたい』
と願ったことがキッカケで
『王子といつまでもしあわせに
暮らしました。めでたしめでたし』
という結婚をするために、
国と人が動いて…というブラックな話。
短編とはいえ、原作は二十ページほど
ありました。意外と長い。
故に登場人物もたくさんいます。
それを四人で割り振って、
持ち役は一人三役は必ずあって(笑)
みんながみんなバタバタと早替え。
まるやまは八役。
そして、音響と照明のオペレーション。
上演時間三十五分とは思えない!(笑)
体感時間が長いの何のって( ・∇・)
…それくらい集中してたってことかな。
台詞やら転換、早替えで精一杯。
とにかくミスのないように努めました。
今回できたことといえば…
八人のキャラクターの明確な演じ分け。
声質とか喋り方を変えること。
それくらいしかできませんでした。
でもそれがやりたいことでもありました。
王妃様が数秒後には、
隣の国の老いた王様に早変わり。
お客様が面白がって観てくれる、
一番のポイントは、ここですからね。
私も楽しかったなぁ\(^-^)/
八役もやることなんて、ないですもんね。
アンサンブルでも、ありません。
ましてや三十五分間に、八役なんて(笑)
今度【特技:早替え】って書こうかな。
( ・∇・)←
とはいいつつ…
貼り付ける髭が付かない…!!!って、
二回ほど髭無しで出るという、
早替えミスを二度程やらかしましたが…
ごめんなさい(ノ_<。)ぶわっ…
あとは…
もうひたすら台詞を聞き取りやすく。
徹底してキャラクターを分かりやすく。
全てを、丁寧に。
本来、劇場に来る人というのは、
目的はひとつしかありません。
芝居を観に、楽しみに来た他ありません。
脚本や演出、役者、セット…
楽しめる要素は無限大にあるわけですが…
今回のイベントは芝居イベントではなく、
あくまで、お店の営業の一環。
純粋に観劇だけを目当てに来たお客様…
というわけではないわけです。
そして場所柄、年齢層が高かったので、
台詞回しは特に気を付けました。
キャラクター個々の複雑な感情とか、
考えたりやってみたりもしたけれども。
そもそも原作が裏切らない内容なのと、
最後の締めの文章が、メッセージそのまま
飾らずに語っていることもあって、
その最後の語りのための、芝居を。
至って単純に。
それこそ、人形劇のように演じれば
いいんじゃないかなぁ…
というところに辿り着きました。
(まるやまは)
すると、一層ブラックに。
おとぎ話として語り伝えられる
登場人物たちは、滑稽に映る。
それに三十五分の間、二十役近い人物が、
入れ替わり立ち替わりしていて、
しかもそれを四人でやっているわけで。
新しく登場した人物が何者なのかを
把握するだけでもお客様が大変(笑)
普段観劇なんてしないっ!
そんなお客様なら尚更!(><)ノ
小難しいことは抜きだっ!!!!
難しいことは演じる側の頭の中だけで
こっそり展開すればよいのです。
稽古中も、本番中も。
色んなことを考えました。
今回は非常に勉強になりました。
役者としての在り方。
人としての関わり方。
女性としての生き方。
…芸術ってなんだろうなぁ、とか。
芝居をして生きていくこと、とか。
ほんと、色んなことを考えました。
芝居でお金を稼いで生きていけたらって、
役者なら誰でも思ってることだけど。
芝居を金稼ぎの道具みたいに、
扱いたくはないなって。
…言ってることは矛盾してるんだけど。
ふと思ったりなんかして。
で、思い出したのが…【Project R】。
志がね、本当に素晴らしいなって。
今回とは全く関係ないのですが、
改めて感じました。
…コンサート『PRAYS~祈り~』。
無料のロビーコンサートなのに、
飲み物やお菓子をお客様に振る舞って。
『来てくれて有り難う!』って感謝と、
純粋に芸術を共有したいっていう心で、
みんな歌ったなぁ…とか。
『WICKED』は復興支援チャリティーで、
こちらも無料公演だったけど。
そう思えないほどのクオリティーだった。
主宰側は大変だっただろう…けど、
結果、たくさんの募金が集まって、
東北に届けることもできた。
芸術でお金を稼ぎたいなんて考えとは、
もう真逆なわけです…むしろ赤字覚悟。
芸術を真に愛してるからじゃないと、
こんなことできないよ。
よりちゃん、ほんと、凄い人。
貴い心の持ち主だと思う。
芸術家の鏡だよ、ほんと。
…あ、【Project R】の回し者みたいに
なっちゃったかな?(笑)
でも、本心。
芸術でお金を稼ごうなんて、
そもそも思っちゃいけないのかもね。
その芸術に価値があるかどうか、
判断するのは、お客様。
ただひたすらに打ち込んでいて、
気付いたら食べていけてた位じゃないと、
芸術家の魂は汚れるのかもしれないね。
なーんてね(*´ω`*)
…そもそも、そんな高い志があれば、
の話ですけど( ・∇・)
まるやまに、あるのか…!?(笑)
そんな汚れなき高貴な魂ではありません。
( ・∇・)すでに真っ黒だったりして
…さて。とにかく、今は。
目の前の脚本と、お客様を大切に。
頂けるお仕事を精一杯やること。
まだまだプロじゃない私が、
芝居と一緒に生きていきたいなら、
そうするより他ないから(*^^*)
**・.+丸山小百合+.・**