まそほ繁盛記 | 梅田ではじめたギャラリーカフェ まそほのつぶやき

まそほ繁盛記

パキッ…何かが折れる音がした。
そう、プラスチックの何かが。
「あーっ!しもたあ!」
厨房で、Gの、あわてた声がした。
「どないしはりましたんや?そないな大声だして。」「とうとう、壊れましたんや!電子レンジの取っ手!」
「ええー!中に入ってますのやろ?どないしはりますのや!あけられまへんがなっ!」
前から、電子レンジの取っ手の調子が悪く、明けるのに苦労していたのだった。「なんとか、なんとかしますわ!まず、扉をあけんと…ここの上から…定規をさしこんで…押したら…なんとか…ほらっ、あきましたで!」
「ああ、よかったですわ。けど、もう使われまへんなあ。いちいち定規、さしこんでられまへんやろ。」
「この、扉の仕組み自体は簡単ですのやで!取っ手を引く事によって、この扉のフックが下にさがりますのや!取っ手とフックの、連動部分が折れたんやさかいに、代わりのもんをつけたらよろしいのや!なんか、考えますわっ!」
「Gはん、いきいきしてますなあ!」
「ちょっと、静かにしとくれやす!」
「へえ…すんまへん」
Gは、針金を持ち出してきた。
「ええと…ここにひっかかったらええのやから…針金をこっちに通して…と。そして…引っ張ったら…できましたでっ!」
「うわ!また、うまいこと!スムーズに開きますがな。前より、軽く開きますわ。さすがですなあ!」
「どんなもんです。」
二人は、ご満悦だったが、針金の取っ手を付けられた電子レンジは、貧乏くさいこと、このうえなかった。づるる