まそほ繁盛記 | 梅田ではじめたギャラリーカフェ まそほのつぶやき

まそほ繁盛記

「あのなあ…」
Bは、食べかけのパンを見つめながら口を開いた。
「へぇ、なんだす?」
「お母はんの入院してる病院の前にな、池がおますのや!そこに、ぎょうさんの鯉がおりましてなあ。」
「錦鯉でっか?」
「きちゃない色の、ただの鯉ですわ。けど、そんなかに金に輝く鯉がおりましてな…」
「へぇぇ…」
「うちな、毎日、かえりしなに、母親の食べ残したパンをやるんやけど、ちょっとした占いをするんですわ。」
「どんな?」
「金の鯉が上手くパンを食べられたら、お母はんの病気は、きっと良くなる、て」
「あほですか?あほですやろ?なあ?大事なお母はんの命運を鯉なんかに託しなはんなっ!それやったら、あんさんの大好物、断ちなはれっ!そのほうが、ききめありますわ!」
「えぇ~…それやったら、うち、外壁に蔦の葉っぱを描いたほうが…」
「オーヘンリーでっか?
描くんやったら、本物そっくりに描かんとあきまへんで。絵、下手くそなくせによう、そないな事言いますなあ!病気のおっかさんも気の毒ですなあ!」
「あ、あの池に、一匹だけ白い亀が…」
「もうよろし」
びびひ