まそほ繁盛記 | 梅田ではじめたギャラリーカフェ まそほのつぶやき

まそほ繁盛記

「うぅ…おはようさんだすぅ…」
Gが、へろへろになりながらやってきた。
「どないしはりましたんや?顔色、悪いでっせ!」
「電車降りたとたんに、ものすご、しんどなりましてな…あかん…うち…今日は…」
そう言うなり、Gは、ぐったりとテーブルの上に突っ伏した。
「大変や!ねときなはれ!ねときなはれ!ああっ!こんな時に、お客さんですわ!え?ナシゴレンですか?わかりました。あっ、Gはん、大丈夫でっか?」
「ぅぅ…」
その客が帰ったあと、とうとうGは寝たきりになってしまった。
どこに寝たきりかというと、椅子を三つよせあつめて作った簡易ベッドにである。
「さあ、これっ!枕にしなはれっ!」
「ぅ…ぅ…」
Gはガタガタ震えはじめた。
「寒い…頭が熱いし…」
「いま、いま、頭冷やしたげますわっ!なんか…ないやろか…適当なもん…ああこれやっ!」
Gは冷蔵庫からとりだしたものをタオルにくるんだ。「さあ、Gはん!頭に乗せたげまひょ!」
「こ、れ、は…うちが持ってきた鯖やおまへんかあ…やめ…ぅ…ぅ…」
「あああ…ますます…具合が悪く…え?何言うてはるんでっか?」
「空蝉の…」
「いややあっ!Gはんっ!まるで、辞世の句!Gはんっ!しっかりしなはれっ!」
夜になり、Gは迎えに来た家族の車で帰っていった。明日はどうなる!
つづくう