まそほ繁盛記 | 梅田ではじめたギャラリーカフェ まそほのつぶやき

まそほ繁盛記

「あー、面白かったですなあ!新世界。」
「うちなんか、初めて上りましたんやで、通天閣。」女将達は、昼間、たまには出かけよう、という事で、ささやかな『慰安お出かけ』を したのだった。
「なんや、バリのナイトマーケットを思い出しましたわ。あの店のしつらえは、驚愕しましたな。まるで
パチンコ屋のような、派手さですわ。」
「まあ、いっぺん行ってみたかったし、ビリケンさんも触りましたしな。軍艦アパートも見ましたし…釣鐘まんじゅう買うたし。」
「田舎もんでっか?うちらは。」
「そうですわ。…今から、スパイスやら、ナッツオイルやらこうて帰りまひょ。あっちへ渡りまっせ!今、信号青やさかい!…あいたたたた…!」
「うわ!何してはりますのやっ!大丈夫でっか?………ああ、どうも…」
Gが、向こうを向いて頭を下げた。
「Gはん、今、あのおっさんに頭下げはったんでっか?おっさん、何か言うてましたな。」
「うわはははは。ああ苦しいですわ!お腹痛い~!はははは。おっさん、『足、折れる前に、はよ治さんとあかんで!』て言いましたんや。ぶっ!見ず知らずのおっさんやのに、わざわざ立ちどまって。あはははは…あんさんが、何もないとこでよろけたからや!」
「大きなお世話だすっ!
なんで、通りすがりのおっさんに、足折れる心配までされなあかんのでっか!
うち、いっつも通りすがりの人に心配されますのや。橋の上で、河のぞいてたら『がんばらなあかん』言われた事もおましたわ。」
「それで、その商人は、三両くれましたんか?」
「お江戸?」
じゅるる