まそほ繁盛記 | 梅田ではじめたギャラリーカフェ まそほのつぶやき

まそほ繁盛記

「買うてきましたで、買うてきましたで。」
Bが、いそいそと取出したのは、メーテルリンクの『青い鳥』だった。
次の作品づくりの参考にする為である。
「うち、久しぶりですわ。結構、忘れてますのやろなあ。」
「うちも…ほなら、うちから読みまっせ。」
Gは、朗読し始めた。
一人づつ読むより、朗読したほうが早い、という事で交代で朗読する事になったのだ。
「ああー、なんや呂律がまわりまへんわ。代わっておくれやす。」
「へえ、うちは感情込めて読みまっせ…チルチルは…」
朗読はしばらく続いた。
「ふうっ、ようやっと終わりましたなあ。こんな話でしたんや…。」
「途中、木の精にボコボコにされますのやな。知らんかったわ。それに、最後逃げるやなんて…。どう思います?」
「なんか、説教がましい話でしたなあ。うち、嫌いだす。なっとくいかへん。」「鳥が、赤なったり、黒なったりは仕方ないとしても、なーんか嫌ですなあ。裏切り者の猫は、そしらぬ顔やし、ミルクの精なんか、登場させる意味解らんし。この話やめまひょ。」
「そうですな。あっ!あんさんの腕に幸せの青いあざがっ!」
「どこぞで、ぶつけましたんやろ。黄色に変わりますのや。そのうち。」
「幸せの青いあざやおまへんな!」
ちちち