「帰るのやだなー」


ふと何となく思いながら駅の改札に向かって歩いていく。


このままどこかへ行けるとしたらどこがいいだろう。

現実にある土地か、はたまた架空の世界か

妄想ばかりが広がり、価値のない幸せが身を包む。


はぁ…


深いため息をついてホームの行先案内板を眺める。


次の電車まで15分ほどある。


ベンチに座り、思いついた場所の物件を探してみた。

学校まで何分、近くにスーパーはあるか?などなど…

こんな所に住めたらいいなー。


今からここへ行くこと、誰にも言わずにいけたら…