プロレス研究所~バックドロップの謎・・・その1~
というわけでございましてプロレス研究所です。
これはですね、ボク的に思うプロレスの疑問や謎をここで紐解こう!っていう趣向でやろうと思っているものでございます。マニアックな目線で申し訳ないですが、読んでいただければうれしいです。どうぞよろしくお願いします。
さて、プロレス研究所。初回の今回は“バックドロップ”にロックオンしてみたいと思っています。でもバックドロップに一体どんな謎があるんだぁ?お気持ちは察するとおりです。でもあるんですよ、謎が・・・ボク的にも積年の謎である謎があるんです。
バックドロップ。その形はもう、すっかりおわかりだと思います。相手の脇の下に頭を入れ腕をクラッチし、そり投げる技ですよね。
でも・・・その技には昔からとんでもない疑問があったのです。それは何かっていうと・・・バックドロップは投げる方が脇の下に頭を入れる形になりますが
その頭を入れる脇は、相手の右の脇の下?左の脇の下?
というところなんですよ。
えー・・・ちょっと話は戻りますが、ここで以前やった必殺技を語ろう!第一回 ~バックドロップ~ をあらためて見ていただきたいんです。どうでしょうか?バックドロップの画像を見てボクのこの疑問に対して何か気づきませんか・・・?
そう、レスラーはみんな相手の左の脇の下に頭を入れてのバックドロップで投げているんです。
ボクはこの疑問を抱いて以来、そう高校時代ですかねぇ気づいたのは・・・とにかくそれ以来、バックドロップを見るたびこの頭の位置が気になり、気にして見てきました。しかし、やはり・・・プロレスの試合ではレスラーみんな相手の左の脇の下に頭を入れてのバックドロップを行っていたのです。
この形が、いわゆる"投の形"なのだろうか?
うーん・・・たとえば、人間て利き手云々じゃなくて、左右である程度決まった形があるじゃないですか。右と左の手を合わせ指を組み合うと、右の親指が上に来る人、下に来る人って別れますよね。腕を組むときもそう。交差して左腕が下に来る人、上に来るで別れます。他にも走り幅跳びの踏み切りの足、体操の側転の向きなど・・・
このように人には左右である程度決まった形、クセがあるものです。これらは当然無意識で繰り出されるものなので、それこそとっさの動きの中では変えられるはずはないと思うんですよ。だからバックドロップも、やりやすい方向がレスラーによってあるはずなんじゃないかなぁ?とは思いませんか?
だから試合中、夢中になりとっさに技が出たら相手の左の脇の下に頭を入れてのバックドロップばかりでなく
相手の右脇の下に頭を入れてのバックドロップ
が出てもいいはずだと思うんですよ。でも、ないんです。レスラーは、どうしてみんな同じ方に頭入れて投げるんでしょうか!?
これは何かあるはず。そもそも入り方から持ち上げるところまでほぼそっくりなアトミック・ドロップ(尾てい骨わり)は、テリーファンクに至ってはバックドロップは相手の左の脇の下に頭を入れて、で、アトミック・ドロップは相手の右の脇の下に頭を入れて行っているんです。これは・・・なぜなんでしょうか・・・
次回、その謎にさらに迫ってみようと思います。