石炭の源リンボクの化石一欠片
〇紀元前3億年、ユーラメリカ大陸、セピア色の巨大リンボクの森ユダヤ紳士ロックチャイルド男爵、ナギ、そして科学者達、巨大リンボクを調査している。ナギ「未来人達が世界樹と呼んでいた巨木の正体はこれだったのか…」ロックチャイルド「I will return to the 19th century.When I get home, I buy up the fossils of these giant trees」ナギ「この巨木の化石が歴史の歯車を動かす…」○西暦1062年、日本国陸奥国、厨川の柵、皇軍本陣縄で全身を縛られた血塗れの藤原経清、源頼義の眼前に連行される。頼義「(経清に向って)この俘囚の長め!我ら皇軍を裏切った貴様だけは絶対に許さないからな!楽に死ねると思うなよ」経清「…」頼義、経清の首をノコギリ引きにして嬲り殺しにする。経清の首、そして口から大量の血が流れ続ける。○西暦1863年、大英帝国、帝都ロンドン、クロムウェル邸ディズレーリ元大蔵大臣「There is the power hole in Choshu.A Samourai Kijima, Matabeein Choshu said "I am just in the centreof the New Japan"」ロックチャイルド「Coal tar is invading the whole world」ディズレーリ「河内源氏の棟梁、源頼義の末裔を僭称する代官を担ぎ上げた幕府の権威は失墜しつつある」ロックチャイルド「幕府などリンボクの化石一欠片以下の存在に過ぎない」○西暦1868年、日本国陸奥国、雪に覆われた街道吹雪の雪道に全身の傷の完治した経清が呆然と立ち尽くしている。経清「…」赤熊の被り物をした板垣退助がセピア色の蒸気自動車に乗車して雪道を進み、経清の立っている場所へ接近する。板垣の乗車した車の後ろを錦の御旗を掲げた薩長土主体の新日本政府軍の歩兵達が行軍している。経清「帝の金色の太陽を模した旗…頼義率いる皇軍か?」経清、街道沿いの木陰に隠れる。街道の反対側の木陰からフランス帝国軍の軍服を着た男が抜刀して新政府軍の隊列に斬り込む。板垣「貴様!何者だ!?」板垣、下車して抜刀する。軍服を着た男「俺は会津藩士・菅沼仙太だ!」経清「会津?」板垣「賊軍・会津の残党がまだ生きていたのか…成敗してくれる!」菅沼「なすて会津を憎む?」菅沼、板垣に斬りかかる。新政府軍の歩兵達、銃を構えて板垣に助太刀しようとする。板垣「(兵士達に向って)手出し無用!」板垣、菅沼と一進一退の攻防を繰広げる。経清、抜刀して飛び出し、菅沼に助太刀する。板垣「!?」経清、板垣の被っている赤熊を斬り落とす。板垣「板垣死すとも皇国は死せず…一旦退却だ!」板垣、蒸気自動車に飛び乗る。新政府軍の歩兵達、板垣の乗った車の周りを囲み、経清と菅沼に銃を向けたまま退却する。吹雪が酷くなり、新政府軍が見えなくなる。経清「…」菅沼「(経清に向って)もしかして、貴方様は伊達様では?」経清「伊達?」