俳優というお仕事②~「役を『生きる』」という人生 | 101回目のプロポーズ

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夢に向かう私の道のり

こんにちは、なこです。

昨日の記事「俳優というお仕事」のつづきです。

自分がやりたいと思っているものをやっているのに、
できるようになっていくどころか
日に日に悪くなって後退していく自分に絶望し、


自分は感性がにぶいんだ、


人の気持ちをきちんと受け止める力が弱いから、
いつも人とズレちゃうんだ、

自分の想いを人に思っている通りに伝える力も弱いんだ、


と、どんどん追い詰められていた時、

ある映画に出ていた俳優さんの姿に、ものすごいショックを受けたのです。


「役」のはずなのに、
すさまじくリアルでイキイキしてる・・・。



私は生身の自分の感情すらうまく人に伝えられないし、
目の前の人の思いすらきちんと受け止められずに
いつもズレてしまうのに、

どうしてこの人は、
自分じゃない「自分」にここまで魂を感じさせられるの?


私はその俳優さんの演技を見て、
ショックで泣きました。


自分がみじめで情けなくてふがいなくて、泣きました。


その俳優さんのことは、もう何年も前から知っていたし、
その方の出ている作品も、いくつも観たことがありました。

でも、
数日前私がその俳優さんの演技を観て感じた
すさまじいショックと衝撃。

そんな思いを感じたことは、これまで一度もありませんでした。


ただ、ショックでした。



その映画が、特殊なCGを使ったSF作品やファンタジーや、
時代や国が今の私と全く異なるものではなく、
私の今いる日常とほぼ変わらない場面が題材になっていたからこそ、
余計ショックでした。


私は普通に今この自分を生きているだけなのに、
うまく感じられず、うまく伝えられず、
ずれることばかり、やりたいことも吸収できないことばかりなのに、


俳優であるこの人は、
自分とは違う自分を、ここまで真に迫って生きられている、


そのことに、ただ圧倒され、
衝撃に打たれました。


そこから無我夢中で考えました。


「『俳優』って、どういう仕事なんだろう。」

「『演じる』ってどういうことなんだろう。」




小さい頃から、映画も舞台も大好きで、
「お芝居」というものに、
そして、人に何かを見せて、それによって、
見ている人に感動や笑いや涙をもたらす人――役者という人たち――
に魅せられ続けてきた私。


私の憧れの真ん中にいつづけた「俳優」という方々。



その、「俳優」という人、
その仕事を今ここで本気で考えてみたいと、
そう思ったのです。


なぜなら、「俳優さん」という方は、
その役を「生きて」いる方で、
役という「自分ではない誰か」を「真剣に生きる」ことで、
観ている人の心を揺さぶる人
だから。

つまり、

「生き方」を、「人生」を、
魂をこめていくつも経験している人
だから。


私が今目指している夢、
この夢を必ずかなえたいから、
この人生を本気で生きていきたい、

だから、

きちんと感じられるようになりたい、

たしかに受け止められるようになりたい、

ちゃんと伝えられるようになりたい、


だからこそ、


そのすべてを「仕事」として生きている人、
「俳優さん」という方の姿から、本気で学びたい。


数日前に観たある俳優さんの演技。

その姿に、私の心は激しく揺さぶられ、

そして、火がつきました。


何としても、ここに行きたい。



私が目指す今この夢。

私もこの夢で、
この俳優さんのように、誰かの心を突き動かしたい。





俳優さん。


それは、体ひとつでお芝居をする人たち。

それは、誰もが持つ
「感情」「表情」「体」「しぐさ」「雰囲気」「言葉」で
人の心を動かす人たち。



それは、誰もが感じたことのある思い、
誰もが経験したことのある場面、
誰もがつきあたる人生の厳しさ、理不尽さ、困難、
不思議さ、喜び、感動、素晴らしさ、

それを丁寧になぞり、描き、増幅させ、

私たちに「生きている」ことを実感させてくれる人たち。

私たちに希望と絶望を教えてくれる人たち。

私たちに自分の存在の価値を感じさせてくれる人たち。

それは、一人の生身の人間でありながら、
ひとつの稀有な「作品」、誰にもまねできない「芸術」となっている人たち。

一瞬一瞬変化し、磨かれ、輝きを増していく人たち。

瞬間を切り取る人たち。


免許も資格も特にない代わり、

職業が「俳優」と言えるまでに、
想像を絶する困難と苦労と努力をにじませたであろう人たち。


俳優の「俳」は、「演じる」ということ。

俳優の「優」もまた、「演じる」ということ。


「演じる」ことが職業であり、

「演じる」ことが、そのまま人生になっている人たち。


それが、俳優さん。

私も、
この「誰かの人生を『生きる』」ことを
生業(なりわい)としている俳優さんという方々から、

「生きること」
 
「受け止めること」「伝えること」を学んでいこう。


そう決めたのです。






B'z「ゆるぎないものひとつ」



自分がイヤで眠れない
こんなこと何べんくりかえすの?

ゆるぎないものひとつ抱きしめたいよ
誰もがそれを笑ったとしても
燃えさかる想いだけを伝えましょう
いのちの証しが欲しいなら


(B'z「ゆるぎないものひとつ」)




(つづく)


読んで下さり、ありがとうございました。

あなたの毎日にたくさんの笑顔がありますように・・・。

なこでした。