STORY..118
次の日、私は荷物をまとめ実家に帰った。翼は何度か謝りに来たし、翼の母親からも電話があった。確かに酔っていた。だけど、「産まんかったらええ」だけは、私には絶対に許すことの出来ない言葉だった。翼は子供が出来てもちろん嬉しいし、私に不満はないが、借金のことを先輩夫婦に話されてカッとなってしまった。死体を溶かす薬も無いし、強がっただけだと言った。だからどうしてその怒りの矛先が私に向かってくるの?そして殺すまで言われないといけないの?悪いのはお前の両親でしょうよ。でもね、わたし思ったんだ、カッとなるってことは、恥だと分かってるんだよね?自分の親の恥だと。だから、おかしいってことには気付いているんだよね。だけど、親には何も言えないんだ。なぜ翼は、こんなに親の言いなりになるのか。いい歳して、意見さえできないのか。分かったのは半年後だった。翼の父親は典型的なモラル・ハラスメント加害者ってこと。。そしてそして強がり方が、だいぶキモいんだけど大丈夫?って、今思い返せば笑えるんだけど。当時19才の私にとっては恐怖でね。ほんとに殺されたらどうしよう。警察と繋がっていたらどうし よう。怖かったんだ。