以前、一般の方を無断でトレースしたイラストが話題になった件。

衝撃だった方は多いんじゃないかな。

正直、同じ絵を仕事にする立場の人間としてはショックが大きかった。


そこで、アパレルイラストレーターとしての観点から


「参考」と「オリジナル」の境界線について

あらためて技術面から整理してみたいと思う。


  トレンドを扱う業界で培った意識


アパレルはトレンドを扱う業界。

売れ筋や話題の商品を参考にすることは日常的だ。


そこで重要なのは

それをいかに同じにならない様、落とし込むか。


ここはデザイナーや、イラストレーターの腕が試される部分。


現場で少しでも危ういと判断されると

「変えてね」と指示が出るの。

会社が訴えられるリスクがあるので、

年々その意識は高まっている。


そこで、参考にする資料があること前提!

「わたしが仕事を請け負う上で、心掛けているテクニック」


をまとめてみるね。


人物やイラストなどの資料がある場合、

参考にしてもらえたら嬉しいな。



  わたしがよく使う具体的なテクニック


【恋するリボンちゃん♡ももいろの日常】より。画像無断使用・転載禁止。


1.  参考画像を反転させた構図で描く→ 視点を変えると、印象が変わる。


2.  タッチや ポーズを変える→ 動きや印象がぐっとオリジナルに。


3.  小物や服装を変える かなり印象が変わる。


4.  文字の大きさ、モチーフ配置を変える→ デザインのリズムが変わる。


5.  色を変える→ 世界観を自分色に変える。


6.  人物なら髪型や表情、顔のバランス(動物キャラなら耳の位置含む)を変える→ これだけでグッと印象が変わり、別のキャラに見える。


7.  自分のキャラクターに置き換える→ 完全オリジナルへの変換!



わたしの場合は、上記のテクニックを

必ず2つ以上組み合わせることを

意識している。


同業のアパレルイラストレーターさんなら必ずやっていることだと思うし、

いくつかの表現を変えることで 


「インスパイアされたけど、自分の表現に置き換えられてる」


と胸を張れるものになるはず。



  創作を続けるために


誰かの作品に影響を受けることは自然なこと。

わたし自身、完全な無から生み出しているわけではなく

これまで目にした様々な表現に、

インスパイアされている側でもある。


でも

「インスパイアされること」と

「依存して真似ること」は全く別。


コピーするのではなく

自分のフィルターを通し、再構築すること大切にしている。

だからこそ


影響を受けた方に敬意を払い

相手の著作権や表現を守るための

「距離の取り方」は必要だよね。



“その人の良さを受け取り、自分の中で育てる"こと。


"自分の表現に落とし込む"こと。



これができるようになると

他人の作品から学びながら、自分の表現を育てていけると思う。


参考にした方の著作権を守ったり配慮することは、

自らの作品を守ることでもあるから。


今後、あなたが誰かの表現にインスパイアされたとき

この記事がひとつの参考になったら嬉しい✨



こちらのブログではアパレルイラストレーターとしての経験をもとに

作品作り、世界観作りにまつわることを発信中!



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