藤原ひろしさんのことは、少しばかり謎な感じですよね。

彼の所属事務所のページには・・・

音楽プロデューサーにしてアーティスト、そして裏原宿ストリートのカリスマとしても知られる。
ツバキハウス<ロンドン・ナイト>のファッション・コンテストで優勝した賞品としてロンドン行きのチケットを獲得し、本場のクラブ・シーンを目のあたりにする。また、その後に渡った
N.Y.ではスクラッチDJ
も体験。
―そして帰国後、現在のクラブ文化の先駆けといえる、ライズ・バーやピテカントロプスにて本場仕込みのDJプレイを繰り広げた。
1984年に『スネークマン・ショウ』(ボックス・セット)のボーナス・・・


彼が登場し始めた時代は、HOT DOG PRESSで今噂の高城剛さんが高城剛Xという名前でコラムを書いていたような。ボクもその頃、カタカナ職業に憧れた時代でした。


そんな中、空間をプロデュースするって・・・??という仕事を生業にする人たちが生まれた。


一方で、偏差値教育を徹底して叩き込まれ、いい大学に行くこと、大きな企業に入ることが人生のプライオリティにおいても高いポジションだと言われ続けていた時代へのアンティテーゼに感じました。


ボクにとって、藤原ヒロシ界隈は、

DJ、クラブ、ファッション、スケーボー…いわゆる若かりし頃の麻疹のようなコトの延長戦上に生きる。

そのカテゴリーで生きるということ。

学校を出て、スーツにネクタイではない生き方を初めて芸能人タレント分野以外で知ることが出来た人たちでした。


革靴ではなく、ジャックパーセルで社会に出るという生き方です(笑)


そんな彼が最近本を出しました。


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Personal Effects (単行本)

藤原 ヒロシ (著)

彼が目利きし、彼が欲しいものを集めた本である。

彼が今まで生きてきた中で得ることの出来たセンスでもって、セレクトされて珠玉のアイテムだと。


ボクも手にとって読んでみたが、やはり購入してしまった(笑)


でも、普通の人がコレを読んでも

『へぇー、いいね~』と作者ではなく掲載されているアイテムに興味を示すのではないか。


でも、本屋では店頭の目立つところに置かれ、結構売れていた。


多くの人は知らないけど、売れる。

多くの人が相手ではないが、強烈な誘引するチカラを持つコンテンツ。


これって、時代の変化だと思う。



先日アジアンビートでもフェスタVol3である、コスプレイベントを開催した。




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明らかに、明らかに・・・

過去最大のイベントだった。


凄すぎる。


何人来ていたのだろう?

決して通りすがりではない。

彼らは何かの目的を持って、行動し、中央公園に来ているのである。

完全に公園が憩いの場所ではなくなっていた。


来ている人は、たぶん街で見かければ、

この種のイベントに行く人だとは分からない。

個人、個人は。


でも、集まるのである。


年齢、性別、住んでいる場所、会社など…

みんなバラバラである。

でも、このイベントで繋がっている。


それも強烈な何かで。


今はそんな時代だと。


強烈な、熱烈な感情を抱ける対象物への愛というか。


それは大きな動きを社会に提示できるような時代になった。



それがネットを通じて、多くの個人が結びつく。


裏原宿全盛の時代、CSもなく情報不足のボクらにとって

雑誌メディアは今のネットの役割をしていた。

だから、HOT DOG PRESSを読んでいた。

メンズノンノも、FINE BOYSも。

親戚のお兄ちゃんに録ってもらたったTVKの番組を恋焦がれた。


そして、ライブを感じる為に親不孝に行ったと思う。


家を出て、行動しないと得ることが出来ない時代だった。


自分と同じ感情を抱く人との集まりが楽しくて仕方なかったから、

友達と会うことの出来る週末の夜が楽しみだった時代である。



そういった意味で、ネットは時代を変えた。


でも、逆を言えば興味がない人にとっては体感できない時代でもあったと思う。

今は興味がなくても、出会うことがネットで出来る。

興味がなくても、きっかけを得れる時代である。

そのきっかけの接点を如何に作れるのかが大切な時代になった。


ハニカムはビジネスマーケットとしての『裏原宿』マニア推定3万人をターゲットに絞り、

それ以外には完全に媚びないからいいのだろう。

誰かに媚びれば、必ず無理が出る。

マキャベリ的に言えば、『愛されるよりも、恐れられろ』と言ったリーダー論的な。


藤原ヒロシも全く時代に媚びない。

むしろ、時代の先を歩く気概がある人だと思う。


コスプレイヤーも、自分たちのコミュニティーを大切にする人たちである。
だから、自分たちで自分たちを壊さないルールがある。

そのルールに従わない人間は楽しむことさえ許されない。


つまり、大量生産大量消費の時代ではなく、小さくても自分のコミュニティーを引っ張る

その世界のリーダーが作る世界の重なりで出来ているような。


今後、この話題はアジアンビートでもアップします!是非、アジアンビート に!


最後に、ボクの強烈なまでのヨンア熱を共有してくれる人、募集しています~

こんなこと、ブログじゃなきゃ言えないですね(笑)

ネットはストレスを解消してくれるのかも。。。。