優しさってなんだろね。

誰かを傷つけないこと。落ち込んでいる人がいたら声をかけること。救ってあげたいと思うこと。


色々あると思う。

私の周りには優しい人がたくさんいるよ。


私が落ち込んでたら話を聞いてくれる。1人が辛い時に頼ってもいいと言ってくれる。泣いてるところを黙って見ていてくれる。傷つけないように優しい言葉を選んでくれる。


皆優しいね。

私は優しくなれるかな。なれているのかな。


でもね、みんなの幸せを願ってるよ。




CRYAMYを聴いてた。

カワノさんは優しい人。

脱退という言葉を選んだこと。

最後に野音を届けてくれたこと。

人を救おうと思って曲を書いたのかは分からない。でもライブのMCで救ってやりたいと言ってくれる。野音でも生きてと叫んでくれた。健康で長生きしてねって。


カワノさんの書く曲は優しい。

自分だってすり減っているのに、あなたは生きていてねとか、あなたを悲しませたくないからここを離れて神様に会いに行くとか、とにかく誰かに向けて歌っている。貴方を思って歌っている。

歌詞の意味なんて、真意なんて私には分からないけど、カワノさんの書く歌詞には、優しさと愛がある。


GOOD LUCK HUMANの「さよならの4文字は随分前に僕が壊しておいてあげたから」って歌詞が好き。

なんか凄いよね。私がいくらここで語ってもどうしてもやっぱり私の拙い言葉では上手く言い表せなくて嫌になってくる。

こんなに乱暴な言葉なのに、やってることは凄く愛に溢れてる気がしてる。さよならの四文字は随分前に僕が壊しておいてあげたからって、なんだ。まじで。何回でも言いたくなる。

これは優しさの中に少し自分勝手な部分もあると思う。でも、なんか特大の愛だなとか陳腐なことを考えます。

「親愛なる君の暮らしている空の下を僕は愛してるよ」って歌詞も、愛する人が生きている世界ごと愛しているみたいで、なんだかとても素敵だと思う。

私は結構ロマンチストなのでね。


それから私は、優しい君ならなんて言っただろうねって曲がとても好きなんだけど、この曲が一番優しさを歌ってると思う。

だって最初から「優しい気持ちで夜が明けるあの感覚を知っているから 朝焼けの色はどんな時も多分死ぬまで美しいんだろうね」って言ってんだよ。こんなんさ、まじで上手く言えないんだけど、初めて優しさを教えて貰って、その感覚を死ぬまで美しいと思えるんだよ。

やばい何言ってんだ。まじで上手く言えない。情けねー。


「生き地獄行きの切符を買って無効な計画を立てて 結局地面を這いつくばった それでもいいと初めて思えた 狭い、汚い、明かりのない部屋で初めて歌を書いた 黙って泣いてる背中を分かりたかった、という曲」


こんなんとかはもう、これが優しさの正解だと思ってしまうね。

誰かの為を思って、生き地獄だと分かってそれでも進んで、その先はやっぱり結局地面を這いつくばるようなものだったけど、それでもいいと思えたと。黙って泣いてる背中を分かりたかった。と。

分かりたかった、私も。分かってほしい、誰かに。


この歌詞はすごく自己犠牲的だよね。でも優しさって自己犠牲と表裏一体だと思う。

自分を犠牲にしてまでも誰かを救いたいと思えること。これを優しさと言わずになんというか。

こんなことを思える人に出会えたってのが、きっとその相手もすごく優しい人だったんだろうな。こんなことを、私も誰かにちゃんと思えるようになりたい。思って、ちゃんと救えるようになりたい。



ALISAの歌詞にもある、

「あなたを悲しませたくないからここを離れて神様に逢いに行く」

これも自己犠牲だ。カワノさんは自分を犠牲にして誰かを救おうとする。

「誰かの涙で照らされていた犠牲の上で成り立ってた日々はまるでゴミのようだ」

これもALISAの歌詞。

優しさと言えば違うかもしれない。でもこれを悲しいと思えることも、ちゃんと優しさだと思う。


「時々優しく背中を撫でながら、ありえない綺麗事で慰めてくれた 信じてないけど嬉しかったよ」


これもALISAの歌詞なんだけど、この優しさは自分勝手な優しさだと思う。

でも、信じてないけど、嬉しかったと言ってる。

それなら、これはちゃんと優しさとして届いてるんじゃないかとも思う。




あとね、ALISAを通して思うことは、突き放す優しさもあるんじゃないかってこと。

自分はダメなやつだから、ここにいちゃいけない。自分の拒んだあの人とずっと暮らしていたかったけどありふれた日々に返してしまう。って。

相手を思ってるからこそ、これ以上こんな自分とは一緒には居られない。だから自分から突き放す。

これも優しさだ。

残酷だけど。ちゃんと相手を思ってる。

ありがとうね。これってちゃんと、突き放す方も辛い。でもお互いの為を思っての優しさだ。


やっぱりだめだ。CRYAMYのこと書くってなったら、1曲ごとに1ブログになってしまう。でも思ってることは沢山あるのに、言葉にしようとすると上手く表せない。悔しいな。



どうなんだろうね。優しいってなんだろね。

私も誰かに優しくなりたいし、優しくされたい。

でも与えるものでも貰うものでもないと思う。

勝手に、お互いが受け取った気になるのが優しさなのかなとか思う。


なんだろう。優しさって自分勝手なのかも。

自己犠牲だって、言っちゃえば自分勝手だし。そんなん望んでない奴だって沢山いる訳だし。

でもそれを受け取った相手が優しさと感じたら優しさになるのかな。

人に優しくするって難しいね。一歩間違えればそれは自分勝手になるし、でも見殺しにもできない。

その人に合った優しさをその都度与えられたらいいんだけど、それも難しい。みんな思うことは違うし。それでも優しくしたいと思う。これも自分勝手か。



私はどうなんだろう。優しくなれてるんでしょうか。それとも私の優しさは自分勝手だったりするのかな。

優しい君ならなんて言っただろうね。