きのこ狩りについての心得
改訂:2024/8/19 

皆さん、こんにちは!ともちゃんまんです!
今回、きのこ狩りについて、マナーとルールなど当たり前のことから、詳細な事項まで皆さんにお伝えしたく存じます!
きのこ狩りをして頂く前にこの心得をしっかり目を通した上で実施されますよう、お願い致します。

入山前には所有者に許可を得る

林や森に入る際には事前にオーナーに許可を得ること。公園といったところは採集ができないところが多く、また、きのこはおろか、植物や昆虫すらも採集できないところが多い。従って、気軽に自然のものを採集できるところは殆どないと言っても過言ではない。なかには無断で進入しようと思えば防犯カメラを設置してあったり交通手段で利用した車のタイヤをパンクさせたりといった事例も見受けられる。

ゴミは必ず持ち帰る
これは常識ではあるがゴミは必ず持ち帰ること。
見苦しいどころか、環境に悪いことはもちろん食べかすなどはクマを誘引する恐れもあり大変危険な行為である。
またキャンプではコーヒーを入れる方もいらっしゃるが、山火事防止のために山林で火を焚くときは周りに燃えやすいものがないかしっかりチェックしてからにしよう。またタバコのポイ捨ても御法度なことである。

山に入るときの服装
持っているなら登山着の服装で行くことが望ましい。登山着がないようであれば下記でもあるように、地面が凸凹で転倒したり、木の枝が絡みつくことがあり、怪我防止のためにも肌を余り露出しない服装が最適である。
これはもちろんヤマビルや毒蛇対策や虫刺され防止のためにも、だ。
当然上は出来れば長袖にするとよい。山に登るのでタオルを首に巻いておくと木の枝が襟元から入りにくい。
下の方は動きやすく、厚い長ズボンが好ましい。
(ジーパンや厚い長ズボンが最適)
地面は殆どが凸凹になっているし、滑りやすいところもあるのでそれらに対応した靴を選ぼう。
例えば長靴、登山靴、スニーカーなどだ
スズメバチにも注意するため、暗い服装は出来るだけ避けるべきである。


きのこの採り方
きのこには土から生えるものがあれば木から生えているものも存在する。
よって、どのようにして採るかが変わる。
出来れば、採る前にきのこが生えていた場所、周りの環境と生えていた木を把握すると鑑定への手掛かりになる。
地面から生えるきのこは後で鑑定しやすいように
付け根の部分を摘んでゆっくり揺さぶりながら引っこ抜くのがコツ。
埋まっている幼菌は周りを掘り返して取る。
この際、掘り返した土を埋め戻すのを忘れずに。
木から生えていた場合はナイフで付け根を切断したりすると良い。
しかし、欲張って全部穫っていってしまうと
きのこたちへの子孫が残せず、生態の破壊につながるので避ける。


きのこを鑑別する
まず、きのこを洗う前にやることは、食べられるかどうか毒があるかどうかを判定することだ。
誤って有毒種を食べてしまえば、命取りにも繋がりかねないので慎重な判断が求められる。
が、やってはいけないこととして、素人判断をすることと、後述する迷信を鵜呑みにすることだ。
きのこの鑑定というものは植物と比べそもそも難しいもの。図鑑の写真を当てはめて自らの手で判断する方もいられるが、こういった行為は危険極まりない行為と言える。
生えている場所差、環境差、地域差で色が違ったり形が異なったりすることもあるため、図鑑の写真と
現物の物が同一だったとしても違う種類のように見えたりすることもある。
また、筆者の経験上、最近では未だに名前の付いていない種類と未知の種類も確認されているため、
赤太字パターンとは逆に図鑑に載っているきのこと現物が酷似していたとしても、現物に図鑑の物と異なる部分があるなどして、名前の付いていない種類や既存の別種なのかもわからないので注意を要する。
むしろ、無知のきのこを食べるのは命に関わることだけあって思わないのが通念だ
それはきのこに限ったことでなく、人間が食物として認める生命体の何もかもだ。
例えば魚や蟹、虫、植物、獣などは食用として利用できるものがあれば、中には食べられない種類、有毒種が潜んでいたり、食べられるが成熟状態によって、部位によって毒があったり食べられなかったり、と。
そういったことから鑑定というものはとても重要だということがお分かりいただけただろう。
長くなってしまったが、そこで下記の迷信についても同様、絶対に信じないよう注意していただきたい。
  • 縦に避けるきのこは食べられる
  • 虫が付いたきのこは食べられる
  • 茄子と調理すれば食べられる
  • 煮汁に銀のスプーンを入れ、変色しなければ食べられる
  • 色が派手でなければ食べられる
  • 油で炒めたり乾燥すれば食べられる
真っ当に見えるこの迷信、全て嘘。
これらを基準にしてきのこの食毒を判別することは間違ってもやめていただきたい。
本文冒頭にも記載したように、並みの専門家ですらもきのこの鑑定は難しいものだ。
きのこの簡単な見分け方というものは絶対にない
というのを肝に銘じていただきたい。




きのこを正しく覚えるために

きのこを正しく覚えるには、専門家に訪ねるのもよし、図鑑でもよし、インターネットでも良いので様々な情報を照らし合わせて1種1種覚えていくのが先決である。

覚える順番は

猛毒→毒→食毒不明→食用不適→酒でor生で中毒→可食→食用

である。
きのこ狩りをした→美味しい味と引き換えに命を強引に奪われた。といった取り返しのつかないケースが多発しているため、猛毒の菌を特に優先して覚えておくとよい。
覚え切ったら初めて毒、へと段階を踏んでいこう。
但し、スギヒラタケのように嘗て食用として利用されたきのこが有毒種化して毒きのこ扱いされたという種類も多数存在するので
電子乃至紙媒体の図鑑で覚えていくとなると、出版された時点での情報を掴むことになる。それが古い情報であれば間違った情報を呑んでしまうおそれがあるので、今まで持っていた図鑑に思い入れがあるならその書籍の有毒種化したきのこのページに有毒化したという印を打つか付箋を貼るなりして誤認を防ぐか常に図鑑は最新を保っておくことも大切である。
最後に申し遅れたが例え無毒で食用となるきのこであってもけして生食したり過食することのないよう注意するべきである。