(この記事は12月29日に自身のFacebookで公開したものに加筆したものです。)

 

 

ジャニーズの加害問題を発端に、芸能界の闇が社会問題化され始めています。

 

 

正確には21年前、当時26歳の私が松本さんらお笑い芸人達と合コンした時の話をそのまま書こうと思います。

 

 

友人から「お笑い芸人のミマタさんと連絡取ってて合コンがあるんだけど女子が1人足りない。来て欲しい。」と数合わせで呼ばれた冬のある日。

 

 

当時は港区ではなく練馬の音大生が住むマンションに住んでいたので恵比寿までは遠く、けっこー遅れていくことに。

 

 

現地に着くと居酒屋の個室。

 

 

そこにいたのは、今田さん、品川庄司の品川さん、ジョーダンズのミマタさん、ジャリズムの山下さん、そしてダウンタウンの松本さんでした。(←松本さんが来るとは聞いてなかった。)

 

 

私は当時、叶恭子さんのよーな髪型をしていたので友達が恭子さんに似てる人が来るとか言ってたよーで、現地に着いた瞬間、松本さんが一言。

 

 

「全然似てないやんw」

 

 

軽くディスられました。笑

 

 

彼らはプライドの格闘技を観た帰りだったらしく、ずーっとプライドの話をしていて20代女子は全員シーンと黙っているし、テレビで観るよりも後輩芸人達がめっちゃくちゃ松本さんに気を遣っていて(芸人てめっちゃ体育会系なんやな。しかも格闘技の話ばっかりで全然おもろないやんw)と思いました。

 

 

後輩芸人全員が松本さんの一挙手一投足に全神経を巡らせている感じ。

テレビでは皆様和気あいあいとしているけど、やっぱり上下関係が厳しい世界なんやな、と。

 

 

二次会は品川さんが運転する車に乗って渋谷の会員制のバーに。

 

 

二次会で今田さんは皆に気を遣う良い人ではあったけど、酔っぱらっていたのか自分のお気に入りの女子の体をずーっと触ってました。

 

 

品川さんはずっと誰かとメールしていて全く興味がなさそう。

 

 

唯一コミュニケーションしたのは、私が歌った鼻歌を品川さんが上手い!もちっと歌ってほしい、とゆーてきて、この人音楽好きなんだ〜と思った事と、松本さんの手相に結婚線が当時は本当になくて「結婚線ない人、初めてみたぁー!!」とかそれくらいでした。

 

 

そんな歴代一、つまらない合コンの締めは松本さんが一言。

 

 

「今日は誰が俺を幸せにしてくれるんかなぁ......?」

 

 

まぁ言い換えれば「今日は誰がホテル来てくれるねん」とゆーことです。

 

 

5人の女子のうち、1人松本さんのファンがいたものの、そこはまだ全員20代の女子。

 

 

その後シーンとした沈黙が続き、その合コンはお開きになりました。

 

 

私も当時は曲が世の中に出る前のフリーターだったし、1人だけ某音楽グループのボーカリストがおりましたが、基本芸能界とは関係のない女子の集まり。

 

 

当時もダウンタウンは売れていましたが私たちにはそれ以上何もなく、無理矢理どうこうとかもなかったです。

 

 

今の所、文春の記事は女性の証言だけで真実かどうかは不明ですが、あれから10数年たって、こんなシステマチックなやり方で女性を誘うことが本当なら、お笑い界で売れて力を持って誰も意見できなくなった人ってこーなっちゃうんだ、裸の王様というか、それは周りの環境も含め本当に恐ろしい事だな、と思いました。

 

 

あとツィッターのリプ欄も恐ろしい。

ホテルに行った女性が悪い!とか、二毛作とか枕営業とかそういう文言が散見されて、この国は本当に大丈夫なのか?と思いました。

 

 

まだまだ男尊女卑体質であり、ジェンダーへの認識や理解も他国よりかなり遅れている。

 

 

この女性は8年前の出来事を文春に告白した理由を「ジャニーズ性加害問題をみて、自分も勇気を出して告発しなければと思った」と言っています。

 

 

どうか彼女の事を守ってあげてほしい。

 

 

吉本もジャニーズも芸能界の中では本当に立ち向かうことが怖い事務所なんです。

 

 

私は松本さん云々の問題よりも、芸能界全体の体質がかなり問題だと思っています。

特に私が間近で見ていたのは20年前くらいの業界なので。

 

 

過去にブログで書いたこともありますがネットラジオをしていた時、パーソナリティの女子全員がプロデューサーに着替えなどを盗撮されていた事件がありました。

 

 

私は昔から権力を悪用する人とか弱い者いじめが大嫌いで、執念でそのプロデューサーを自白させパソコンのデータを抑えて盗撮データを仕分けする作業をしましたが、当時男性陣に相談したらニヤニヤ笑いながら全く問題としない人や、「波風立てなくても良いんじゃない?」という人などが多数。

 

 

結局、真剣に相談に乗ってくれて手助けしてくれた男子は2人だけでした。

 

 

よくツィッターで「なぜ警察に行かない?!」と書かれてますが、絶対に刑事事件にしてやろうと思い、当時神奈川県のサイバー課に事情を話しましたが「また連絡します」とだけ言われ、全くとりあってくれませんでした。

 

 

他にも自分が曲を提供したグループの女子が、プロデューサーの性的要求に応えなかったという理由で活動が停止になったこともありました。

 

 

芸能界全体の闇を見聞きしてきた私としては才能ある演者の彼ら彼女らを応援したいし、もっと社会問題として取り上げてもらって権力者が好き勝手に性加害できない世の中を創りたい。

 

 

20年前は同じことを主張しても誰にも全く相手にされなかったです。

 

 

ジャニーズ問題は海外メディアという外圧に負けた日本のメディアが掌返しで急に報道しましたが、日本のTVメディア報道に対しても私は大いに疑問に思っています。(また別記事で書きます。)

 

 

そして報道では松本さんが文春を名誉棄損で訴えたということで、その裁判の行方も注視していきたいと思います。

 

 

最近はYouTubeやSNSの登場で業界は風通しが良くなりつつあります。

これはとても良いとこだと思っています。

 

 

若い才能あるタレント達が権力者に媚びなくても、その能力を正当に評価される時代になるよう、微力ですが私も活動、発信していきたいと思います。

 

 

若い才能がもっと正当に見いだされる世の中になりますように。

 

 

宇都宮ゆうこ