さて、前ブログの続き。。。


今、ツィッターなどを見てると


ISISやテロリストはとんでもない!!という主張と

連合軍だって空爆して多くの民間人を殺してるんだから、同罪だビックリマークという主張と、大きく2つの主張があると思う。


中東情勢ってややこしくてわかり辛いと思うんだけど、
殺された人の数字を見たら、常岡さんの言いたい事がよくわかった。


皆、知らないで議論してる人が多いと思うんだけど、
シリアで罪のない民間人を一番殺してるのは
ISISでも連合軍でもなく……












シリアのアサド政権。

この数字を見れば一目瞭然です。
IMG_3689.PNG

シリア人権ネットワークが
2011年3月~2015年10月待つまでの
シリア内戦の民間人死者を集計。



シリア政府軍(アサド政権)による死者 
18万8502人(全体の96%)
反シリア体制組織 2669人
ISIS     1712人
クルド勢力 389人
ヌスラ戦線 347人
ロシア軍  263人
有志連合軍 251人



そしてここ一ヶ月間の数字でいうと

シリア政府軍 1588人
反体制組織  176人
ISIS      178人
クルド勢力  17人
ヌスラ戦線  32人
ロシア軍   263人
有志連合軍  5人

 


常岡さんが言いたいのは……







アサド政権とロシア軍が突出して民間人を殺しているという事実。

まずアサド政権に関しては民間人を
拷問したり処刑したり、とにかく本当に酷いらしい。


でもアサド政権のしてる事の映像とか情報って
あまりこちら側には伝わってこないよね?


それはアサド政権自体がそういうものを
隠蔽してしまう事と。


常岡さんらがアサド政権の悪事を頑張って取材しても、
皆、ISISのネタしか採用してくれないそうだ。


ISISは自ら恐怖でセンセーショナルな映像を作って流すから
話題になりやすい=ネタが売れやすい、らしい。


下のyoutubeは常岡さんのFacebookに投稿されてたもので、
スンニ派民間人をアサド軍民兵が刺殺してる映像。


絶対に再生しない方が良いけど、
中々流れてこない事実なのでのせておきます。
あまりに酷すぎて、ワタスも途中で見れなかったわガーン



銃を持ってるんだから銃使えばいいのに(その方が一瞬で痛みが少ないのに)
わざわざ銃についてる短剣で何度も何度も首とか耳とか刺して殺すって、狂気の沙汰としか思えない汗


しかも拷問にかけて殺すこともしているアサド政権。
常岡さんのFacebookは毎日、
アサド政権やロシア軍に何人の民間人が殺されたか、
そして殺された人の遺体の画像が上がっている。


目を背けたくなるような画像だけど、
これが今、この時間、この世界で起こっている現実だと思うと
本当に自分自身の気持ちが途方に暮れてしまう。


常岡さんはどちらかというと親米派。(ワタスは反米派w)
少し話に上がったんだけど連合軍はドローンで殺すべき対象の人物を特定して撃っていたらしいんだけど、最近はそれも雑になっていて誤爆が多いらしい。


それでも数の上でみたら連合軍が誤爆で殺した民間人は251人で
アサド政権の18万8502人には遠く及ばない、、、、。


これってあまり日本人は知らない事実ではないでしょうか。。。


常岡さんは、イラク戦争の発端、間違いは完全に米国であるけど、
ことシリアにおいては米国はむしろ被害者だ、という主張を繰り返していたのが印象的だった。


イラクには石油はあるけど、シリアにはないらしい。


常岡さんはシリアではISISは割と問題ではないとの見解だった。


むしろパリの同時多発テロは弱体化してるISISが
力を誇示するためにしたものだ、と言ってた。


最大の問題はシリアのアサド政権だ、と。


次の記事はロシア、アメリカについてです。


続く。。。