最近、長電話してるニューオーリンズの友達ってのは…
せいじくん
ワタスが友達のミカに会いに行ったニューオーリンズで、
妊婦のミカが夜飲みに出れないから、ずっとケアしてくれてたコ。
彼は18歳から15年間、
向こうでゴスペルとかファンクのギターリストとして生活してる。
で、なんで彼にしょっちゅう電話するかとゆ～と、
彼に色んな事を教えてもらえるからなんよね。
あまり人の言葉で目からウロコとかしょっちゅうはないんやけど、
彼の言葉は目からウロコが落ちまくる。
ワタスは14年間、
ずっとホステスのバイトしてたんよね。
酒のんで喋るのは超楽しかったし、
楽しんで仕事してたから良い思い出しかない。
今でも東京の友達はホステス時代の友達が多いんやけど、
三ヶ月前の事。
ワタスを超可愛がってくれてたNO1の姉さんと久しぶりに呑んだ。
彼女は今でも銀座でNO１の売り上げを売ってるんだけど、
とりあえず水商売ではめちゃくちゃ凄い人。
仕事は徹底してたし、
給料はいつも立ってたww
キャラもめちゃくちゃ濃い人で、
銀座に移っていきなり一千万近くの売り上げ出して、ちょっとした噂になってたんだ。
酒癖はワタスより悪かったwwけど、
指名くれたり色んなケアしてくれたり、色々超お世話になったんだよね。
だけどお水やめて時間たったワタスがその姉さんと久々に呑んで、
『あれ？』って違和感を感じたんよね。
なんか変やな、って。
んでその後、昔カッコいいなって思ってた六本木のサパーの社長が
なぜかワタスのいきつけのサパーで働いてたの。
何年かぶりに喋って、なんか
『ワタス、この人の何をカッコいいて思ってたんだろう』って思ったんよね。
更にその後、
愛人をやってるコ達と呑む機会があって。
ホステスやってたからそういうコは結構見た事あるんやけど、
なんかその時はすんごい違和感を感じた。
だけど『お金で付き合うなんておかしいよ』って
大声で言えない自分もいたりして。
で、なんか悶々としてきてさ、
その時のワタスが思った事はさ……
出家したいww
いや、笑い事じゃなく、
マジでそう思ったんだわ。。。
マジで尼さんになりたいと思ったのw
せいじ君と色々喋れば喋るほど、
マテリアルなもの（物質的な物）に左右されてる人間に、
めちゃくちゃ違和感を覚えたんよね。
姉さんに媚びを売る黒服、
交わされる会話の内容、
元サパー社長が言う言葉、
愛人達の不満。
その一つ一つが全て
マテリアルの力関係に基づいてる。
同じ人間でもその力関係が変われば
態度とかも変わっちゃうワケだ。
それっておかしくない？って思ってさ。
じゃあさ、もしワタスがお金や欲や仕事の全てを切り捨てて、
身一つだけで寺に入って毎日写経や座禅を組んで自分の精神と向き合ったら、
その先に何が見えるんだろうって思ったんだ。
マテリアルに左右される事じゃなく、
それを完全に排除したらその先に何が見えるのか見てみたいと思ったんだ。
そんな思いがどんどん募っていって
毎日『マジで何が見えるんだろう』って想いが大きくなった。
多分会社ってゆー責任がなければ、
もう行ってたかもしれんw
でもさ、ワタスらが生きてるのは
三次元社会であり物質社会。
だから『全て手放したら何が見えるのか』なんて
マジで思ってる自分が怖くなった。
だって全て手放したらこの社会では
ただのホームレスじゃんww
で、せいじくんに相談した。
ちょっと自分の考えが怖いってね。
そしたら彼はこう言ったんだ。
『リョウちんはね、真実を知ろうとしてるだけなんだよ。
だからそれは怖い事じゃない。
真実を知ると自由になれるんだよ』
？？？
意味わからんかったww
キョトンとするワタスに彼は言ったんだよね。
『自分の精神と向き合うのは怖いことじゃない。
それは真実を知ろうとしてるだけの事なんだ。
真実を知ると自由になれるっていうのはね、
真実を見つけた時、三次元的な物（ここではお金とか）を手放すっていうのではなく、
三次元的な物への見方が変わるだけなんだ。
見方が変わると三次元的な物にとらわれなくなるんだよ。
とらわれなくなるって事は、そこから自由になれるんだ。
だからね、真実を知ったら本当に自由になれるんだよ。
それは怖い事じゃないから、そこで真実が見えるかどうかはわからないけど、
リョウちんが思うままに寺に行っておいで』
うっわ～～～……
目からウロコ
って思ってるワタスに、彼は言いきりました。
『お金で人を見るのは、愚かな事だよ』
わかっていてもさ、
今の日本だとやっぱ大声で言えないんよね。
仕事してる以上、
金銭的な力関係って必ず働くしさ。
やっぱそこも考慮する自分がいるよね。
でもさ、直感的にこの人が言ってる事は真実なんやろうな、って思った。
で、ワタスは今の仕事が一段落ついたら、
寺に行ってみようって決めたんよね。
仕事あるし長期は行けないけどさ。
何かが見えるかもしれないし、
見えないかもしれない。
『せいじ君と話してるとさ、なんか出家したいとか超思っちゃうんだよね』
『それはなんでか教えてあげようか？』
『うんうん！なんで？』
『それはね…
リョウちんが俺の中に、自分自身を見てるからだよ』
？？？
またワカランww
『実は俺もね、高校の時同じこと思ったんだ。
俺は元々凄くピースフルな人間なんだけど、
高校時代とかって力が強くないとなめられたりするじゃない？
本当は平和にやりたいのに、喧嘩とかしてたんだ。
その時にこれは本当の俺じゃないな、って思って超嫌でさ。
全てをふりきって寺とかにに行ったら
本当の自分にあえるかな、って思ったんだよね。
今のリョウちんと同じ事を考えてたんだ。
だから俺と喋ってたらそういう気持ちになるだろうし、
リョウちんは俺の中に自分自身を見てるんだよ』
はぁぁぁ～……
目からトビウオですわ
ワタスが彼と喋ってるとやたらとそう思うのは
そういう事やったんね。
そんなこんなで、
彼はいつもワタスに目からウロコな事を教えてくれるんです。。。
死んだらさ、肉体もお金も地位も名誉も、
愛した人さえも、持ってはいけないじゃん。
持っていけるのは自分の魂のみ。
あれから三ヶ月、
色々考えたんだ。。。
寺には行ってみるとして、
ワタスは一度、大金を持ってみようと決めた。
やっぱりお金を持たないまま『お金なんて』とは言いたくないし、
『俗世間は』とか言いたくないし、
マテリアルは実際持ってみないとわからん事もあるしね。
やからそれを持てるまで
仕事を頑張るつもり。
でもね、それを持ってみて色んな事を経験したら、
今度は自分がそれを全部、手放せるかを知りたい。
彼は『手放すんじゃなくて』って言ったけど、
ワタスは元々極端な性格やから。
完全にマテリアルにとらわれない自分になれるかを知りたいんだ。
本当にマテリアルにとらわれない自分がいれば、
その時、自分はあっさり全てを手放せると思う。
そして自分の中から完全に
欲とか金とか全てのマテリアルを排除した時、
結果どうなるのか、
その先に何が見えるのか、
本当の事を知りたい。
『真実を知ると
自由になれるよ』
その時、自分の中に
一体どんな真実が見えるんだろう。
絶対に今回生きてるうちに
自分の中の真実が何なのかを知ってみたい。
そして本当に自由になった魂で、
あたしはあの世に帰っていきたいんだ。