みなさん、こんにちは木村拓哉です。TOKYO FMをキーステーションに全国38局ネットでお送りする「木村拓哉 Flow supported by GYAO！」
この番組は様々な方をゲストに迎え「どう人生をFlowしてきたのか？」じっくり伺っていきます。
今月4月のゲストは、ドラマ「BG〜身辺警護人〜」でも共演させてもらってます斎藤工さん！工とのトークは、今週で最後ですね！
今回は、みなさんからいただいたメールを基にトークします！そして、斎藤工さんの人生の一曲も伺います！最後までよろしく！
最終的には、映画監督です。
いやいやいやいや、まぁ〜笑！
目の前に映画監督がいると思って話すと面白いね！
すみません。いや、僕でもホントに木村さんをずっと一方的に観させていただいてきて「僕の好きな木村さん」って、いっぱいあるんですけど…
そのでもドキュメンタリー、ひとつさっき言ったネイティブ・アメリカン、ドキュメンタリーに…
僕、木村さんの「ひとつの麗しさというか、美しさが凝縮されてるな」と思ったのが…
「起きたことを受け止める力」って、お芝居って多分セリフを言ってる人とかっていうのが、何て言うんだろう…
攻めと受けじゃないですけど「何かその僕は受けのお芝居っていうものが、その人間性をもっと表すんじゃないかな」と思っていて…
何か木村さんが今まで受け止めて来たものっていうのが「その作品の中のキャラクターになってる」と思ってまして…
最近で言うと、やっぱ「教場」ああいう役は本当に僕は観たかったんで…
僕「ギフト」とか「眠れる森」とか、ちょっとそのダークサイドの木村さんっていう…
要は無言の木村さんとか、そういう何て言うんだろうな「発信者じゃないときの木村拓哉」っていう表現者の何て言うんだろう…
分厚さみたいなものにゾっとする瞬間があるんです。だから「教場」とか「これ近くで、この芝居観れた役者さんたち羨ましいな」と思って…
いや〜じゃあ、あれだな。斎藤工監督の映画に出演した際には、たぶん俺セリフねぇな〜笑！
いや、でも何かね、そうっすね。でもその映画祭にやっぱり木村さん、世界中の映画祭行かれたりして…
何か映画ってひとつの言語じゃないですけど、言葉を越えた何か共通の言葉になっている感じがして…
そういった作品を僕は「メイドインジャパンで作りたいな」っていうのは、ずっと思っているので…
「いつかそんな日が来るために今日、明日を頑張ろう」と、いま心に決めました。
いま〜笑？
いやいや、何かそうですね。何かね、やっぱりね凝縮したんですね。でも夢は思い描いてるんです。いろいろホントに〜笑！
もう有言実行させましょう！
はい！
ぜひぜひ！楽しみっすね！何かそういう風に考えると…
そうですね。
じゃあ、ここからはこの「Flow」に届いているリスナーからのメッセージにちょっと工にもお付き合いしてもらいたいと思います！
木村さんとゲストさんに相談です
悲しいことやショッキングなことがあったとき、その日の夜、どう眠りに就きますか
わたしは朝まで眠れないです…あと、傷づくことに免疫をつけるには、どうしたらいいですか
わりと重めのメールが届いてます「眠れないほどショックになること」ってあります？あります。あります。ありますよ。
その「ショック」っていうのは、ガーンのショック？
ガーンとか何かそのフラれるとかもそうだし…
え…フラれる？
フラれますよ！僕めちゃくちゃフラれますよ！
そんなにそんなにフラれる打率が高いの？
はい。何か僕の隣の人を好きだったみたいなこと、結構あるんですよ「ドラマか！」って、いつも思うときありますよ。
俺じゃなくて、隣だったのか？
はい。でも友人なんで、そいつの魅力もわかるから「あぁ、そっか。ならしょうがない」っていう思いを結構して…
そういうときは、どうすんの？
僕ね、実はそういうときこそ、映画とか小説とか没入できる気がするんですよ。
そういうメンタル？
はい。なぜなら多分「ドラえもん」の、のび太じゃないですけど、多くの主人公って完璧じゃないというか…
やっぱり人として弱さかあって、弱さで何か共鳴して、読み手だったり観客の方がつながってく気がするんですよ。
ポジティブな強さっていうところ以上に何か誰にも見せない自分の弱さとか汚さみたいなものが「あ、わかる」みたいな…
突然、鏡合わせというか自分がそこに映ってる感じがしちゃって、弱ってるときこそ、すごく不覚…
もしかしたら、エンターテイメントに没入できるんじゃないかな…
適してるタイミング？
はい。気が…だから「ある意味、その底の一番底までタッチしに行っちゃえ」って思っちゃう。
そうすると「無理に前向きにしよう」ってすると、すればするぼど何か落ちて行っちゃう気がして、ちょっと近いんですけどね…
眠れないんだったら、もう無理に寝ようとするとどんどん眠れないから、沈む…
「傷つくことに免疫をつける」っていう、僕は結構このメールを読んでて…
「傷つくことに免疫をつける」っていう、ちょっとネガティブなこの彼女の文脈にちょっと抵抗を感じたんすけど…
彼女の名前の後に、カッコ絵文字みたいなのが入っていて、すごい前向きなんですよね。
前向き、ペンネームはね、ラジオネームはなってるけど、メールの内容は…
「めちゃくちゃショッキングなことがあったとき、どうやって寝るか？」とか…
「傷つくことに免疫をつけるには、どうしたらいいですか？」って、でも34だからね。
そうですね。
工いくつだっけ？
38ですよ。でも何か、かさぶたみたいなものな気がするんですよね。何か分厚くなるじゃないですか、結果そこが…
うん。皮膚がね。
皮膚が何か心の傷もそうなってく気はしますけどね「何かこの傷の痛み知ってる」みたいな…
経験値が「あ、はいはい。そこが痛むんでしょ？」みたいなことが、けっこう一巡すると分厚くなっている気が…
僕が彼女に言えるのは、いま工とちょっと近いかもしんないんだけど、やっぱケガの数だけ対処法を自分で体得できるし…
もし自分じゃなくて、目の前で自分が「あぁ、俺も同じような気がしたな」っていうような人が目の前にいるときは、やっぱその人に処置してあげられるし…
一番いい処置をだから「免疫をつける」っていう、何だろうな…
「すごく汗をかかないですむ方法、どうすればいいですか？」っていう感じはするんだけど…
「免疫をつける」っていう言葉ではなくて「傷つくことに怖くなくなるのは、どうすればいいですか？」っていう言葉に変換した方がいいんじゃないかな…
「免疫」って言うとさ、何もしなくてもお薬さえ飲めば、それに対応する免疫細胞は作れる感じはあるんだけど、そんな都合のいいことないから…
そうですね。なるほど。
だから、そうね…人に迷惑をかけない程度の経験と怪我と人に心配をさせない程度の怪我ね…
やっぱりして、いろんな怪我をして「傷ついても平気になるには、どうすればいいですか？」っていう…
質問に変えてった方がいいんじゃないかなとは、思いましたけどね。こんなメッセージもまだ来てます。
僕は女性に優しくされると、すぐに好きになってしまいます
優しい店員さん、美容師さんも笑顔で接してもらうと「もしかして、僕のこと好きなのかも」と思ってしまいます兄貴に相談したら「バーカ、笑顔なら仕事だからだよ」って、バッサリ言われました…拓哉さん、現実はそんなに残酷なものなんでしょうか優しくされると好きになっちゃうんだって！彼は…僕もです！
いましたよ！彼のよき理解者が！
彼は工です！
そうですか！
僕も「何でこんな笑顔なんだろう？」っていう、でもそれが別にその僕に対して特別じゃないことが、多々あって…
それでフラれるんすよ。多分そこで勘違いしちゃうんですよ。
でも飛行機乗ったときとか、CAさんにすごい笑顔で接してもらえるじゃん？
あれはでもその「自分の前の人にも同じことをしてる」っていうの見てるから「騙されないぞ」って〜笑！
そこに一応はるんだ「騙されないぞ」って？
「騙されないぞ」って、入ります。
そうじゃなくて、美容師さんとか何か笑顔で「こんにちは」とかって言われると…
美容師さんとかそうですね。何かでもそれぐらい世の中っていうのが無関心な気がするんですよ。構造として…
「自分のことでいっぱいで、無関心な人が作ってる社会なんじゃないかな」って…
だから「関心を自分に向けてくれてる」っていうことで「え？」って思ってしまう気がする。僕の場合、彼の場合。
ちょっとちょっと、工ちょっとやばみな感じ「斎藤工であり、やばみ」っていう感じもしてきたんですけど、俺ね…
木村さん、どうですか？
俺ね、好きになっちゃうのね、マッサージが上手いとき「こんなにツボを外さない人って、俺のこと知ってんのかな？」っていう、ちょっと思いますね。
なるほど。なるほどね。僕それで言うと、今回「BG」の台本になる前の打ち合わせのときに…
木村さんがその新しいキャラクターと島崎のキャラクターのやり取りのデモンストレーションを僕でしてくれてたの覚えてます？こういう関係値で…
あれか？
そうです。
市川さんがやってくださる？
そうです「彼と島崎のちょっとその距離感みたいなことって、どうなんだろう？」っていうときに…
「じゃあ、例えば」って言って、木村さんが僕を島崎、木村さんの役と例えて…
ちょっと施術っぽい感じのことをしてくださったんですよ。手当てみたいな…
病院の先生だからね。相手は…
そうです。そうです。あのとき僕はもう好きになってました。だから、僕そうなんです。女性っていうの…
だからね、でもね木村さん、これは多分いろんな男性の俳優さんたちがみんな味わってきたことだと思います。
何が？
木村さんのふとしたコミュニケーションとか、優しさっていうのは、あれっていう、何て言うんだろう…
僕「え？男性だよな」って思うぐらいポっとなる瞬間って、これよく話すんです。共演者と…
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」のときでも三浦貴大、彼もほぼデビューとかだったんですけど…
何かのシーンで先般で撮影してたときに、彼が過呼吸じゃないけど、ちょっと何かスーツとかもタイトだったりして…
けっこう大変だったんで「あ、ちょっと水飲んで休憩したいな」っていうときに、何も周りにもたれかかる所がなくて…
木村さんが「自分の足に休みな」って言って、木村さんの足に三浦は、もたれかかって休みを取ったんですよ。
あまりにも僕ら周りから見てて、ドラマチックだったんですけど、本人ポーって真っ赤になってて…
「いや、あれやばかったっす」って、その日の夜、波岡と3人で話しました。
「あれ好きになっちゃうよね！あれマジで好きになっちゃうよね」っつうて、そういう瞬間をめちゃくちゃ作ってます。現場で木村さんは…
僕ですか？
はい。マッサージじゃないですけど、やっぱでも何かでもおっしゃるように触れたときに何か表面から内面にしろ向き合いになるというか…
木村さんは、そのとき僕を触れたときに何か抵抗を受け止めてしまったものがあったですよ。
なので、その彼18歳に言えるのは、多分そうですね。見た目じゃない…
その触れたときに何かっていうものを頼りにした方がいいんじゃないですかね。
もっと触覚に肘を置いてもいいんじゃないかと？
置いた方が打率が上がる気が〜笑！
打率って、そんな思いにさせてるんだな。
なってますよ！
気をつけないとな。
いやいやいやいやいや、うれしいんですけど、本当にいい匂いだし…
いやいやいや〜笑！やばいな「BG」の共演者なんだけどな、何かいま違う状態になってたな。
そうなんですよ！戻しますから、現場で〜笑！
わりと、そうなんだな。
そうなんすよ。
よ〜くわかりました。
ホントに。
そんな工と今月はこの「Flow」をお送りしてきたんですけど、毎回のゲストに聞くことがあるんですが…
人生の一曲を伺ってるんですけども、斎藤工にとっての人生の一曲、一本ではなくて…
これがもうホントに難しいですよね。これけっこう毎回僕、作品ごとにプレイリストを作るんですけど…
人生の曲、めちゃくちゃあるんです。いっぱい大好きな曲、清志郎さん大好きだし…
はっぴいえんどとか、いっぱいあるんですけど、だけど「BG」って主題歌ないじゃないですか…
ない。
勝手に自分の中で主題歌というか、まぁ現場に向かうときの何か曲みたいなのが、プレイリストで何曲かあって、その中の一曲でもいいですか？
もちろん！何だろう？
僕最近知った人、すごい若者で…
最近知った若者？
はい。秋山黄色さんっていう方なんですけど、その人の「Caffeine」っていう曲が何かアルバムの曲なんですけど…
それを聴いたときに、あ…これ今回「BG」何か立ち上がって何かに向かって行く歌詞がまんまリンクするわけじゃないですけど…
「これだ！」って、自分の中で勝手に勝手な主題歌な曲。
へぇ〜、そうなんだ。秋山さんも今すっげー喜んでると思いますよ。
ですかね？
だって、何か自分が作って表現しているものが人にどういう角度でちゃんと伝わって…
その中の伝わった先の人のメンタルをハンドリングできるって、すごいうれしいと思うよ。いや〜、これ俺も聴きたいわ！
うわ、うれしいっす！
この4月のゲスト、もうたっぷりお話の方、伺いました。ゲストは、斎藤工さんでした！ありがとうございました！
ありがとうございました！
「木村拓哉 Flow」TOKYO FMをキーステーションに全国38局ネットでお送りしてきました。
お届けしたのは今月4月のゲスト、斎藤工さんの人生の一曲！秋山黄色さんで「Caffeine」でした！
ON AIR MUSIC
Caffeine秋山黄色
