この物語は院内学級で語り継がれる童話・物語がテーマですが、なんで院内学級なのというところからお話したいと思います。
 
1.院内学級って?
 
 大泉洋演じるドラマ「赤鼻の先生」の舞台にもなっている病院内の学校です。ちゃんとした学校の分校で先生も教員免許が必要な正式な学校です。(でも、「赤鼻の先生」はまだ見ていないんです。)
 
 色々病気のことを調べているうちにこの院内学級という言葉を見つけ、大変ショックを受けました。病気なのに学校に行かなければならないなんて可哀想。でも、深く調べているうちに勉強をすることだけでなく、子供達の
メンタルな部分のケアの面があることを知り、なるほどと思いました。
 
 それで、思い立ってこの物語を書き始めました。そのため、院内学級における勉強シーンはほとんど出てこず、課外活動的なところが多く出るようになっています。
 
 普通の院内学級は午前10時くらいから午後3時くらいまで授業を行うところが多く、午後の最初の授業で課外活動を行うところが多いようです。
 
2.この物語での設定
 
 この物語では、午前中はちゃんと授業をしますが午後はボランティアさんによる課外授業を大体行っています。また、授業が終わるとそのままプレイルームとして開放されています。
 そして、院内学級には3ヶ月以上の入院が見込まれる子が入級できる設定になっているため、クリーンフロアに入院している子がおのずと入級する形になっています。
 尚、特別支援学校の分校でなく、普通の学区内にある学校の分校ですので舞は転校手続きは必要なく、所管の学校に入学したことになります。