【彼女】

「出会い」

 4月1日 転勤先で初めて出会った日。
 私から自己紹介をしたのが、初めて話した。「はじめまして。今日からこちらに転勤して森と申します。よろしくお願い致します。」
 ごく普通のご挨拶。
 彼女もごく普通に挨拶を交わしたのを覚えてる。

 .102歳というご高齢。足腰が駄目で。。。の他はお元気で私が病気で手術をしここに転勤になった事などは知る由もないだろう彼女から、はなむけの言葉を頂戴した言葉には体を心配して下さる内容。

 あまりにも有り難く優しい言葉に涙が出そうになってしまった。

 私たちのような最後の居場所としてここに住んでいる人たちの面倒を見る仕事は大変さがわかります。肉体的にも精神的にも無理なさらないように細く長くやって下さい。決して無理をしてはいけませんよ。」  
 
 「ありがたいお言葉。ありがとうございます。」と会釈をした瞬間から不思議な御縁が始まった。

 私、64歳。彼女は102歳。