冬服で占う人間性

皆様こんにちわ。
本格的に寒くなってきましたね。

私の大好きな季節がやって参りました。
その理由はいっぱい”お洒落出来るから”です。
一年中お洒落は出来ると思いますが、
冬服はアイテムが多いだけに、その人の個性や人間性まで表していると思います。

私は竹下通りで出演しているので、
個性的な皆さんの冬服を見るのも、とても大好きですし、
実際にお手本になる人が一杯います。
現代は安くて素敵なものもありますから、自分に似合うものを選んで私も上手に「今」を着こなしたいと思います。


さて、
コートの種類や長さやカラーなどはその人の個性や今日の気分を表すのはもちろんですが、
着こなし方、上着を脱いだ時の服装とのバランス、冬特有の小物のチョイスもひとつの見せ場です。

その人のセンスやバランス感覚はだいたい知ることが出来ますし、
寒いと集中力が無くなる重ね着タイプや暑がりで冬でも薄着な”ホット”さんなど、個性の出方は様々です。


大人であれば、それなりの場に出入りするときはそれなりのものを着ている必要があると思いますし、冬服でその人の性格や実際の生活水準ははかれるのではないか?と思うのです。

もしも、とても見栄張りな人がいて、借金をしてまで高級ブランド品、または最高級の素材で全身固めた人がいたとしても、どこか”身の丈に合っていない”もしくは”服に着られている”または”お金をかけたアピールのために無駄にどこか派手な一着を選ぶ”という、文字通りの違和感が出るのです。

身分と出入りする場所、年齢相応の素材やデザインを選ぶことも重要です。
何も毎度、高級品で身を包めばいいというものでは無いからです。
「引く」質素に振る舞うことが重要な場面もあるからです。

年齢や仕事がいわいる「上級職」で、その身分に相応しくないフォーマルウエアも問題です。
(普段はぼろくたっていいんです)
そこに考えが及ばないような経営状態や、シーンを理解しない仕事をしていることは間違い有りません。
全く休みが無いわけは無いのですから、時間や精神的に余裕が無い、実際は運転資金が厳しく、そこまで気が回らない可能性は高いのです。


ちなみに中高年の場合、冬用の”まじめな”コートを購入しようと考えれば、そこそこの価格を想定しなければなりません。
中流のビジネスシーンに生きる大人であれば一生涯着るかもしれない一着に二桁台で購入する人も中にはいるでしょう。

毎年何着も購入するものではありませんから、上手に選ぶこともその人の生き様のセンスと言えると思います。

ものによっては半世紀近く、それ以上着ることになるのですから。

流行に左右されない上品なものかどうか、想定したシーンで着こなせる色や素材かどうか、
まずは袖をとおし、自分に合うものを見つけるまで時間をかけて十分に吟味しなければならないと思うのです。
その時間とお金と精神的な余裕で選ばれた一着が私はその人の生活水準を物語っていると思う所以です。

さらに、型崩れや毛並みなど悪くならないように、ちゃんとメンテナンス出来ているか、などを見ていくと、
手に入れたものを大事にする人かどうかや、細部までチェックが行き届く人かどうか、更にはそういう作業をする時間の確保を定期的にスケジュール出来ているか?(それをその人のためにしてくれる信頼できるパートナーや担当係がいるかどうか?)なども知ることが出来ます。


着物などは知る人から見れば、なおさら解りやすいと思います。
着物や帯が素晴らしくても、帯締めや草履がありあわせ、お扇子を持っていないなどどこかにその”ズレ”が出るものです。
(私の袴は安物なので、和服に関して偉そうなことは言えないです!)


去年知り合った人の中に如実に冬服に、その人間性が表れている人がいました。

そこそこ事業家風をセルフプロデュースするその人は、
連日連夜あちこちで高級酒をあおり、高級店で食事していることなどFacebookで自慢するなど、景気の良さを大々的にアピールしていました。

その人は私が憧れ崇拝する世界観、「違いを見抜く審美眼もつ人」や「繊細なこだわり」や「他と差がつく細密な技」など人や製品、料理人への尊敬を共感し、賛同した人でありました。

そんなセレブ(気取り)の彼に何か違和感とほころびを感じたのはまさに冬服を見たときでした。
夏のうちは気がつかなかった、その人の本性とスペックのようなものです。
まず、感じたのはその人の上着です。
夏服の時は古着テイストのシャツや汚れたジーンズ、夏には合わない疲れたスエードの靴なども個性に感じていたのですが、

コート、ジャケット、Pコート…何種か着ているところを見てショックを受けました。

まずはサイズが合っていない、
素材が悪い、手入れが酷い、型崩れしている、全部なのです。
上着を脱いでからもあり得ないビビットカラーのセーターに下品な柄シャツ、
そのセーターはいつも毛玉だらけ、シャツは夏の素材です。

上記に書いたとおりの話題を共有した人ですので、
「私は上着にはこだわらない」という言い訳ではあまりに無理があります。

まず、サイズが合わない服を着ている人を見て、その人が一流の審美眼を持った仕事が出来るとは想像出来ないのです。
サイズが合わない服を着る場面には様々な理由があると思うのですが、
じっくり選んでいるヒマが無かった。
サイズが合っていないことが気にならない、もしくは意味がわからない。
もらい物でなんとなく着ている。
などが上げられると思います。
この三点のどれだとしても、「違いがわかる特別なオレ」なのですから、全部アウトです。

素材は安物でも本来は良いと思います。デザインの良いものも沢山ありますし、
化学繊維で無ければ出せないテイストやカラーもありますので、その個性を上手に着こなしている素敵な方は沢山います。
ただ、上級職を謳って、さらに一つ上をいく人生をアピールしているその人には、古着テイストではなく、単なる手入れ不備のほつれとボロはかなり不釣り合いでした。

実際に、傷みやすい安価な素材ほど、神経を使った細やかな手入れがとても肝心なのです。

とにかく着ているものすべての手入れが酷いのです。毛玉、綿ゴミ、鉤かけ、ウールのアウターは濡れて放置を繰り返し、しめった紙のような手触りです。毛はすべて潰れ、一度もブラシをかけた様子もクリーニングに出した様子も無いのです。

酷いとは思いましたが、誰がこの人にそれを伝えるでありましょうか?
良いものは必ずではないですが褒められる場合もあるでしょう。
ナンセンスな着こなしに対して「その色、似合いますね」などと、微妙なサービスをする人がよく居ますが、この手の人は褒め言葉と勘違いします。
でも、「マズイもの」や「気の毒」なものに対しては、他人様は誰も指摘することは無いでしょう。


手に入れたものを大事にしない、維持する余裕も概念も持たない、
持ち物が傷んで輝きを失っていることに気がつかない雑さと鈍感さ、
遠くばかりを見て近くが全く見えていない。

この人は、こんな生きざまだと思いました。

そして、その本性と実際の総てを今年は現実として見る場面がありました。

これが「占い」ならば絶対的な的中率ですし、
実際これは占いではなく、世界中のどこにいっても通用する普遍的で絶対的で例外の無い「真理」なのかもしれません。



「一番目に触れるものを、大事にしない人って、一番身近な人を大事にできない人かもね。」

今日、この話題をしていて知人が言っていました。
確かにそう思います。


ところで今日は本格的に寒いらしいですね。
東京は雪の予報です。

あなたに今後、
人を見極めなければならない場面が訪れたら、
是非、寒さ厳しい冬の日に、
よく観察してみて下さい。
それは男女ともに同じ事です。

ある人間を幹部候補として抜擢しようと考えているとき、
一生添え遂げる覚悟でパートナーを選ぼうとしている場合、
この職場(トップ)に身を捧げていいか迷っているとき、

その人、本当に大丈夫ですか?

女性を見るときはコートの紐を後ろからチェックしてみて下さい。
結構な頻度で、背中でねじれている人、多いのです。
そんな女性は少なくとも、家事や料理が絶対に得意な人ではありません。
女子トイレで人の迷惑を考えずに長いこと鏡の前を占領して、
化粧と髪の毛を直ししている女性達が全員”ねじけさん”だったのには、実際笑えました。

もしも、
高価なものやお金を貸して欲しいなど、そんな方法で友情や忠誠心を試されている場合は逆な意味で要注意です。
上記のこと、意外にも完璧にこなしている場合が多いのです。

小物や靴の手入れ、
不自然に現金払い(クレジットカード持っていない)など、違う場所をチェックして下さい。