(今回は8月7日の手術当日のお話をしますね!現在、記憶力がまだ少しだけ悪いですが、手術の流れは覚えてます!)

まず【前回脳動静脈奇形14】の動画を撮影したのが朝の7時半ぐらいでした。
その後8時頃に父、妹、マネージャー、社長が来てくれました。
8時45分まで話した後に看護師2名と、さっきのメンバーで手術室まで移動。
前日まで凄く怯えていたのに、何故か気持ちとしてはサッパリしていました。
妹と2人で昔話をしながら笑っていたり。
なんかいつも通りって感じでした!

そして8時55分頃に手術室前に到着しました。
これから同意書?の様な物を書いたり、詳しい説明などが始まり、手術開始になるそうです。
なので入り口で家族や事務所関係者にバイバイしました。

「絶対元気に帰るからな☆」

と発言し、笑顔でバイバイしました。

その途端に

ズシッ、と身体が重くなりました。
ストレス、不安、恐怖など色々な重さが一気にきました。

でも不思議なモンで、そういう重さが来ることも分かっていました。

「よーし、来たかビビりな自分。ぢゃあ今の僕と勝負だ!」

って変な感じで独り言を言ってました。
先生達も全員それを聞いていたのに、誰一人笑いませんでした。

「私達もサポートするからね。」

先生達も僕を助けようとしてくれました。

めっちゃ怖くて手足が終始震えてる、けど気持ちでは誰にも負けない、なんとも謎な感情でした。
自分と闘うのってこんな変な感じなんだな。
って思ってました。

9時10分ぐらいに手術室に入りました。

僕は俳優として、何度か手術室に入りました。

あくまで治療ではなく、演技の一つとして。

ただ全然僕が知ってる手術室と違った。
僕の想像だと手術室はこんな感じ。

でも、もっと広くて、機材だってこれの10倍近くはあった。

「そっかそっかぁ。これが本物か。」

落ち着いた様に見えますがビビり度MAXでしたね。

あと最初から先生が沢山居るわけではなく、僕が手術室に入った時にいたのは麻酔科の先生1人と、看護師さんが2人ぐらいでした。
その中でまずベッドに横になり、酸素マスクを付けて頂き、点滴が始まりました。まだ麻酔もいれていないのに、この時点で頭の記憶はかなり薄くなってました。

「怖い怖い。」

と脳内で呟く自分と

「負けないぞ。」

と脳内で呟く自分が

永遠に戦ってました。

それから5分後。
麻酔科の先生が一言。

「いきなり麻酔は打ちませんからね。まずは気持ちが落ち着く薬を打ちます。それで落ち着いたら麻酔を流しますからね!」

「、、、はい。」

麻酔にすらビビっていました。
とりあえず全てが怖かった。

数秒後、、、

「あれぇ、、、手が、、シビ、、れ、、ます」

と発言したんですが、何故か発言がしずらい。

「落ち着く薬を打ったので、それで少し痺れてるのかも。深呼吸をしてみてね。」

「、、、はい。」

と深呼吸をしたら、凄く不思議な感じになりました。なんか自分を自分でパイロットとして操縦している様な感覚。
なんか自分が機械?でその自分を操作してる小人?みたいな。
ちょっと説明しずらいけど、いかんせん不思議な体験。

その数秒後に強烈な吐き気に襲われ、

「すいません、、、麻酔前に、、吐きそう」

と伝えた事は覚えていますが、
どうやらその瞬間に気絶したみたいです。

術後に聞いた話によると、どうやら僕は麻酔を流すより先に寝てしまった様です。
そして、それから6時間ほど手術が続いたそうなんですが、当たり前のように僕は覚えてすらいません。