続きですー
炭水化物を論じるときによく出てくるGI値(グリセミック指数)の注意点について。
食べ物の血糖値やインスリン値への影響をGI値として数値化するということ自体は、とてもいい発想ですし、なにか食べ物を選ぶ時の目安の一つともなりますよね。
ただ、このGI値、いくつか注意しなければならない点もあります。
その前に、血糖値やインスリンの急上昇がダイエットにどう影響するかについて(笑)
ホントに簡単にいえば、
血糖値の急激な上昇 → インスリンの分泌 という一連の動きによって、
脂肪細胞へ遊離脂肪酸や糖分が取り込まれて、体脂肪増加になるということ。
ダイエットでもメタボ予防でも体脂肪を減らす(適正な体脂肪量にする)というのが、
成果の目安ともなりますよね。
血糖値が急上昇するような食生活=体脂肪がつき「やすい」、
血糖値が緩やかに上昇する食生活=体脂肪がつき「にくい」というのですから、
できれば後者の食生活を行いたいもの。
そこで注目されるのがGI値というわけです。
GI値は、食材や食品が血糖値にどう影響するかを数値化したものです。
具体的には、この数値が高ければ高いほど血糖値が急激に上昇しやすく、低ければ低いほど血糖値の上昇がゆるやかになるというもの。
前述のポイントから言うと、GI値が低い食材・食品の方がダイエットに有利ということになります。
で。ここからが注意点。
■良くあるGI値は、炭水化物量50gに対しての数値が測定されていること
■良くあるGI値は、単品で測定されていること
前者ですが、可食部50gあたりではなく、炭水化物量として50gというところが注意すべきところ。
測定しているところによって違う場合もあるのですが、大元でありよく用いられているジェンキンスらによるデータは炭水化物量50gで測定がなされています。
どういうことかというと・・・たとえばブドウ糖なら、ブドウ糖50gはかれば炭水化物量もほぼ50gですよね。
では、ご飯は・・・といえば白米を炊いたご飯のデータでみると、白米ごはん100g中に炭水化物量は37.1gですから、炭水化物量50g分のごはんの重量は約134.8gになります。
ブドウ糖は50g、ごはんは134.8g、その他の食材・食品についても同様に重量はバラバラ。
実際に食べた食べ物の重量を一定にして測定しているわけではないんですよ。。。
ここらへんはウィレット教授が著作の「太らない、病気にならない、おいしいダイエット」で指摘していることでもありますが、いくらGI値が高いものだとしても、炭水化物が入っている量、そしてどのくらい食べるかで、血糖を上昇する原因の炭水化物量が違ってきます。
いくら血糖を急激に上昇させるものであっても、血糖をあげるもとのグルコースがちょっぴり・・・では血糖値急激に上昇してもその最高値はたいして高くもならないということもあるということです。
この問題を解決するために、ウィレット教授はグリセミック負荷という概念を出していますが、この概念はあまり参考にされていないようですね。
後者ですが、掲載されているGI値のデータはその食材や食品を単品で食べたときのものです。
同様に単品で食事をしたときには参考になるものですが、実際にはごはんだけ、パンだけという食事ではなく、何かとあわせて食べますよね。
血糖値の上昇は、食べ合わせによっても影響を受けるものです。
ウィレット教授の著作からの抜粋ですが、血糖に影響を与える要因として、
■デンプン質がどのくらい膨張(ゼラチン化)しているか
■食物がどのくらい加工されているか
■食物繊維がどのくらい含まれているか
■脂肪がどのくらい含まれているか
をあげています。
生よりはゆでたり焼いたりしたもの、粒よりは細かく小さくしたもの、未精製よりは精製したものの方が血糖の急上昇を起こしやすいということなのですが。
たとえば白米のごはん(炊いたもので、精製されているもので、食物繊維は玄米より少ない)は、食物繊維が豊富な他の物(野菜など)をおかずにたくさんいれれば食物繊維は増えます。
白米ごはんだけ食べるより、食物繊維が豊富なおかずといっしょに食べる方が、血糖がゆるやかに上昇します。
GI値はあくまでも、単品でのものであるということ。
GI値が低いものだけを食べていれば、量やカロリー、栄養バランスを一切気にしないでもいい。。。
という免罪符にはならないということ。
そういった点に注意して、各自のダイエットに取り入れていくのがよりベターなのではないかと思います。
GI値にこだわりすぎたためにかえって逆効果になってしまうことのないよう、
くれぐれも気を付けてくださいね。