最近、BCAA(分岐鎖アミノ酸)入りのドリンクをよく目にしますよね~
BCAAとはトロリイバスフメヒ!(トリプトファン、ロイシン、リジン、イソロイシン、バリン、スレオニン、フェニルアラニン、メチオニン、ヒスチジン)の9種類の必須アミノ酸のうち、枝分かれした分子構造をもつ3種類のアミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)のこと。
詳しくは、水を売るで有名な大塚製薬の
BCAA基礎知識
http://www.otsuka.co.jp/a-v/bcaa/
を参照してください。
このリンク先のページにも書いてあることですが、BCAAは活動時に主として筋肉で消費されるアミノ酸で、そのほかにも筋肉を維持する上で有効な効果も報告されています。
単純に簡単に言ってしまえば筋肉のための必要で有用なアミノ酸だと。
筋肉によって基礎代謝を向上させる、筋肉を維持して脂肪燃焼させるといったことからダイエット目的でも、BCAAが注目されているわけなのですが。。。
通常はアミノ酸摂取などはアミノ酸に偏りがなく摂取するのが理想とされます。
理由はアミノ酸バランスを崩さないようにするため。
アミノ酸バランスはよく桶と水でたとえられて説明されますが、特定のアミノ酸を大量に摂っても、効率よく体の中で利用されず、いちばん必要量に対する割合が低いアミノ酸が基準にされてしまうから。
アミノ酸Aをたくさん摂っても、アミノ酸Bをちょっとしか摂らないのであれば、たくさん摂ったアミノ酸Aは有効に利用されないということです。
ここらへんの解説は、
アミノ酸バランス・アンバランス
https://www.mutenka-life.co.jp/html/koneta/amino/0102.html
のページのイラストが分かりやすいと思うので参考にしてくださいませ。
実際にアミノ酸バランスが崩れるとどうなるのか?
アミノ酸バランスが崩れる病態で有名なのが、重度の肝機能障害。
他の疾患でもアミノ酸バランスが崩れることがありますが、ここでは重度の肝機能障害を例にして紹介していきます。
さて、肝不全、肝硬変など重度の肝機能障害時には、肝臓がうまく機能しませんので、とうぜん肝臓でのアミノ酸代謝もできなくなります。
対して筋肉ではBCAAの代謝が行われますから、体内ではBCAAのみ少なく、その他のアミノ酸はうまく代謝できない状態が維持されます。
それにより高アンモニア血症が生じて脳神経系の症状や肝性脳症(昏睡に陥ったり・・・)へ。
また、アミノ酸は互いに血液脳関門で競合するため、BCAAが少ない状態ではその他のアミノ酸の脳への流入が増え、アミノ酸が偽神経伝達物質として働いてしまい脳神経症状や肝性脳症を起こすという意見もあるようです。
この状態の対処療法として医療用のBCAA製剤が使われています。
わたしの商売柄、BCAAといえば肝臓用のBCAA製剤。
味見したことはあるけど素晴らしく美味しい・・・というものではない(いろいろフレーバーがあって味付けして使ったりしていましたが)、というのがわたしのBCAAのイメージだったりするのですが。
話はずれましたが、体内のアミノ酸バランスが崩れることで、最終的には脳神経症状が生じ肝性脳症にまで達してしまうという。。。もちろん肝性脳症と言っても軽度から重度までいろいろですが、重篤な状態にまでなってしまうと治療が困難になってきます。
そう考えていくと、アミノ酸バランスが崩れる、アミノ酸アンバランス状態になるということが、どんなに怖いことなのか分かると思います。
現実問題としては、健康状態では多少好き嫌いがあったとしてもアミノ酸バランスが大きく崩れて、その状態を維持されるということはまれでしょうね。
市販のBCAA入りドリンクも一時的にアミノ酸バランスを崩す一因にはなりますが、そうとう偏って大量に飲み続けなければ、アミノ酸バランスが偏ったまま維持されてしまうということはないと思いますし。。。
ふつうに摂取する分には大丈夫とはいえ、BCAAやアミノ酸を(食事からではなく)サプリや製品を利用して摂取しようと考えるのであれば、アミノ酸バランス、アンバランスのことについても少なからず知識をもっていた方が安心ですよね。
スーパーやコンビニで手軽に手に入るものですから(手軽に手に入るから安全、安心と考えてしまいがちですし)、そこまで深く考えたり勉強したりとする人も少ないとは思いますし、さらにはアミノ酸バランス云々なんて考えない方が普通だと思いますけれどね。。。