記事タイトルに「市販の肥満適応な漢方薬」とは書いてあるのですが、
効能・適応に「肥満症」というものがあるだけであって、肥満のみに使うわけではないこと、漢方薬なのですべての肥満に対して効果があるわけではないこと、漢方薬とはいえ副作用もあること・・・などなど、ということには変わりありませんので。そのことを念頭において本文を読んでくださいませ。
長い前置きはこのくらいにして。
肥満の適応をもつ、肥満にも使われる、という漢方薬はいくつかあります。
その中の一つが、以前にもこちらのブログで紹介している「防風通聖散」。
漢方薬の中でもトップクラスのカフェイン含有量をほこるこの薬。
病院などで処方してもらうほか、市販薬も出ているので、ドラッグストアにして購入可能なものです。
通常、漢方薬は個人個人の体質や状態を見て、処方します。
風邪でも風邪の種類やひどさだけでなく、その人の体力や体質で漢方薬を使い分けます。
こちらの薬もその人の状態にあっていないと、効果が得られにくいということはじゅうぶんあり得ますから、できれば専門のところで判断してもらった方が無難ですよね。
もちろん市販で「肥満」に効くということで発売されている=専門の所に見てもらわなくても手軽に買ってもOKなわけなので、使っている方も多いと思いますし、興味がある、使ってみたいという方も少なくないことでしょう。
国内で承認されている医薬品なので、海外輸入のダイエットサプリを使うよりは(医薬品として国内承認をとるための効果や副作用の臨床データなどがあるという意味で)安心だとは思います。
・・・が。
前記事のマジンドール(商品名:サノレックス)同様、手軽に飲むだけで痩せたいから・・・と気軽に使うのは厳禁。あくまでも、サプリメント(=食品扱いです)ではなく、医療用にも使われる医薬品ですからね。
それを理解した上で、きちんと使ってほしいものです。
漢方薬のメーカーはクラシエ(旧カネボウ)、小太郎などいろいろ。
その中のひとつ、ツムラのサイトにて、肥満・肥満症の西洋医学的な説明と東洋医学的な見解をまとめた記事があるので、参照して知識を深めてくださいw
ともにツムラのもので、
肥満・肥満症に用いられる漢方薬は?
http://www.kampo-view.com/nayami/himan02.html
「防風通聖散」肥満症に使ってみよう
http://www.tsumura.co.jp/password/m_square/today/kfs/002.htm
前者では一般的な肥満と肥満治療についてのことの他に、肥満症に用いられる漢方薬が紹介されています。
防風通聖散以外に6種類の漢方薬の名前が挙げられていますが、いずれも肥満の原因や体質などで使い分けられるものですね。こちらにも簡単に使い分け
後者では防風通聖散が肥満に効くメカニズムについて、どうして効くのかの科学的なことにも触れられています。実際に漢方薬は「なぜ効くのか?」が科学的に解明されていないところもあるので、ここで紹介されている以外のメカニズムもあるのかもしれませんけれど。
いずれにせよ、漢方薬を飲んだだけで痩せて肥満が治るというわけではないこと、その他の食事療法や運動療法が大事であることがどちらも共通して書かれています。
で。お店に売っている防風通聖散ですが。
いろいろあると思います。(-"-)
メーカーがいろいろあっていろいろ出しているわけなので。
ツムラでも小太郎でもクラシエでもロートでも、
「防風通聖散」
と書いてあるものであればみな同じ成分です(笑)
錠剤がいいか、散剤(顆粒剤)がいいかは好みに合わせて選んでもらってOK。
もっとも、
小林製薬の「ナイシトール85」、
クラシエの「新コッコアポA」「新コッコアポS」
は商品名はカタカナものですが、成分は防風通聖散。
まったく同じものです。
中には知らずに飲んでいる人もいそうですよね。
ちなみに、クラシエの「コッコアポL」は防巳黄耆湯。
おなじく肥満へ処方される漢方薬のひとつではありますが、防風通聖散とは違う漢方薬です。
注意してほしいのは、前置きにも書いたことと重複するものもありますが、
■すべての人に効果があるわけではないこと
■漢方薬にも副作用があること(重篤なものも含む)
■手軽に買える市販薬とはいえ、「薬」であること
おそらくBMIが標準範囲の人が使っても、さほど効果はあがらないかと思います。
それに、使わないに越したことはないんですけれどね~(笑)