ベートーヴェン、ハイドン先生からの脱却 | マーシー山本教授のゆるゆるクラシック日記

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ベートーヴェンはハイドンから受け継いだ

交響曲を第1番から壊しています。


第1番では1楽章の冒頭の和音が

属7から始まります。

 

3楽章はメヌエットと書きながら

スケルツォです。


第2番は3楽章にスケルツォと記載しました。
第3番は50分の大曲になる壮大な構成です。


第5番は1楽章の最小の主題の展開の

完璧なソナタ形式、

3楽章4楽章のアタッカ、

世俗音楽にトロンボーン使用、

ピッコロ、コントラファゴットも使用。


第6番では標題音楽、

今までの交響曲にない5楽章。


7番8番は突っ走ってきた革命を立ち止まり、

古典的な作風で作曲。

 

しかし、そんな中に

一定のリズムの連呼する狂人さ、

第3楽章スケルツォのトリオ部分を、

2回使用しました。


第8番は3楽章にメヌエット復活。


そして、それらを踏まえて

一番破天荒な第9交響曲、

これは交響曲に合唱、

ソリスト4名、ホルン4パートといった

ベートーヴェン晩年の最高傑作にたどり着きます。


しかし翌年に作曲した大フーガば

一気に100年の時空(とき)を超えた

摩訶不思議な楽曲をうみだしました。

 

是非一度聴いてみては?