ドイツVSフランス | マーシー山本教授のゆるゆるクラシック日記

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マーシー山本のお仕事の報告やクラシック音楽の豆知識をお届けします。

日本では吹奏楽団のことをブラスバンドと呼び

同一の意味で捉えがちですが、

実は欧米では吹奏楽団のことを

ウィンドバンドといい、

金管バンドをブラスバンドと呼び

明確に区別されています。

 

ブラスバンドは金管楽器を主体の編成で

木管楽器は含みません。

※ブラスの意味は金管楽器の

主成分真鍮のことを指します


吹奏楽団は木管楽器、金管楽器、

打楽器の編成(ウィンドバンド)の事を指します。


皆さん、オーケストラであまり使用されなくて

吹奏楽で必ず使用される楽器をご存知ですか?

それはサクソフォンです。

 

サクソフォンは1840年ベルギー生まれで、

フランスで工房を開いたアドルフ・サックスが

考案した楽器です。

チャイコフスキーが生まれたのもこの頃です。

 

その後サクソフォンは

フランスで取り入れられていきます。

もちろん軍楽隊にも採用されました。

 

しかしフランスとソリの合わないドイツは

サックスを長年に渡り、

意図的に無視してきました。

その証拠に軍楽隊にサックスが

取り入れられたのは

第二次世界大戦で敗戦した後です。

 

あと1904年にR.シュトラウスが

サックスを取り入れた家庭交響曲の初演の時

サックス奏者を探しましたが

ドイツでは見つけられなかったそうです。

 

いや〜ドイツとフランスのバトルは

凄まじいですね。