≪急に冷たくされると、気になってしまう≫
あなたは経験したことはないでしょうか?
好きな人が、あなたに対して急にそっけない態度をとられたことを。
そのときあなたはどう感じましたか?
きっと心配されたでしょう。
「あれ、俺って何か悪いことをしたっけ?」
普通、そのように自問自答をしてしまうのではないでしょうか?
あれ~・・・俺なんかしたっけ?なんかメールで失礼なこと言ったっけ?こないだ会った時に悪いことしちゃったかな」
まずはこのように自分の過去の行動を振り返って、思い当たる節を探し出すのではないでしょう。
いっそ謝ってしまおうか」
→「いや、原因がわかってないのにとりあえず謝ってしまうのはどうかな」
→「でも明らかに怒ってるしな~」→「何にもわかってないのに謝ること自体が火に油にならないかな」
→「・・・はあ、どうすれば」こういった形の堂々巡りをしてしまうのではないでしょうか。
そんなもんもんとした日を過ごしているある日、お目当ての異性が前日とは違って嘘のようにあなたに接してくれたら、
もうあなたは嬉しくて仕方がなくなるのではないでしょうか?
相手が不機嫌だったのが自分が原因ではないと分かれば、なおさら心は晴れ晴れとしたものになるのではないでしょう。
「自分は嫌われているのでは?」という心配がなくなった時、残ったものは不安によってより大きくなった異性への恋心・・ではないですか?
絶縁の危険を乗り越えた結果、かえって愛情が深まる。こういうことってよくあるんですね。
矛盾した二つのメッセージを同時に流し、相手の心をかき乱してしまうことを心理学では「ダブルバインド」と言います。
恋愛においては、一見「嫌い」という態度をとりながらも、のちに「好き」という態度を流す。
そうして相手の心を大いに揺さぶることで、手ごまにとってしまうテクニックです。
いわゆる「恋愛は押してもだめなら引いてみろ」とはこのダブルバインドを指すわけですね。
人は「好き」という単純なメッセージのみを配信し続けると安心しきってしまいます。
あれ?なんか俺しでかしたかも?今度は気をつけて接しよう」と相手はあなたとの対応をよりいい方向にさせようと努力をしはじめるのです。
そうしていたらそのうち相手は錯覚するのです。
「なんで俺、あいつに気をつかってんだ?アイツのこと好きなのか?・・・もしもあいつとこのまま終わってしまったら、俺・・・さみしいかも。もしかして本当は好きなのかもしれん」と自分に恋心があると思い違いをし始めます。
その思い違いが発展していって、結局本当に好きになっていくわけですね。
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