232.ハーモニカ(再掲)
https://ameblo.jp/masda/entry-12395942522.html
机の前の窓を、開けると。
縄跳びをしながら少女が駆けていった。
風が揺らいでいた。
まぶしい光の中で、蝉が泣くのを止めた。
一瞬に廃墟になった街に、僕は出た。
少女はいなかった、
喉が、すごく乾いた。
焼け付くような暑さの中で
僕はポケットの中から
ハーモニカを取りだして……
人影だけが残った、
石の階段に腰掛けた。
喉が、すごく乾いた。
僕は、ひとりでハーモニカを吹いた。
誰も居なかった……
一瞬に廃墟になった街に、
僕は、ハーモニカを吹いた。
唇が切れて血が流れた。
焼け付くような暑さの中、降る雪に、
何時か壊される街が、
また造られる為にではなく
風が森を運んで来るように、
1985年夏、日曜日、会社の窓の前の大きな机で、
プリント基板のシルク図をチェックしながら作成。
@yoshifumi_
2018-08-06 追記
何故
喉が渇いた ではなく 乾いた なのか?理由を忘れた
何故 雨ではなく 雪なのかも
プリント基板配線のマスクシートがシルクスクリーンだったっけ(名残の名前だな)
https://ameblo.jp/masda/entry-12395942522.html
