「はたちの頃」を久しぶりに聴いて

友は私よりひとつ歳下で
Alto.Sax.を吹いていました
私が二十歳になって寮から出て
マンションを借りられるようになったから
正月帰省して泊めてやるから吉祥寺に来いよと
夜明けまで話した
五月の連休に再び会いに行くと
彼のお母さんに「今まで生きていると思っていてくれたの」と云われました
FMもつけっぱなしの出掛けたままの彼の部屋に
遺影がありました
二十歳になったばかりでした
バイクの事故でした

それから
このアルバム持っていましたが
しばらくは聴けませんでした

近頃は
レコードを掛けることがめっきり少なくなって
久しぶりに聴くと涙が流れます

来年には彼の3倍は生きていることになります

仕方のないことですが
こころの中で友の成し得なかった人生を紡いでしまう

この歌は忘れかけていた友を
思い出させてくれる歌になりました

私も友のことを
何か表現できる言葉はないものかと
探ってはみるのですが何度も

2022-11-30 @yoshifumi_

「はたちの頃/オフコース」
https://youtu.be/9PxhECwhlq8



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