チューリップの絵を譲ってもらい贈った
『この絵の少年と同じ気持ちで、いつも伸子さんを想って居るよ』と云った
あげたチューリップが散ってしまったので
はじめての恋は
移ろいやすい自分の気持に怖れながらも
永遠だと思いたかった
お互いのことを
自らも含めて知らな過ぎたのに
すぐに壊れれそうな
続いて行きそうな
少しだけ哀しい甘い気分に酔っていた
いくつかの恋も過ぎて
あなたと暮らし始めた
時が流れてゆくに連れて
愛は恋とは違うのだろうかと思うように
暮らし始めたころに
子どもが授かっていたら
大人になっているだろうころに
暮らし始めたころを記憶のせいで
少しだけ美しくあなたと語り合うように
するとドキドキもしていない胸に
熱いものを感じた
暮らし始めたころと
同じ気持ちが二人に溢れてきた感じがする
おたがいに頬を少し赤らめながら
いくつもの気持ちが
まるではじめてのことのように
いつまでもお互いに微笑みながら
このままずっとこうしていられますように
2018-04-23,-25 @yoshifumi_
*以下の妻の発症について
短く書けなかったのを
医師とのチャットのようなことをしたのを
ブログに上げました
さらに長文で難解ですが相互リンクします
あなたはわたしにつくしてくれた
それに甘えていたのか溺れていたのか
そうしているうちに
あなたは壊れていった
足もとから鳥がたつ
自分の妻が発狂する
自分の着物がぼろになる
照尺距離三千メートル
ああこの鉄砲は長すぎる
「人生遠視」 昭和6・3 高村光太郎
妻はある夜こう小さく叫んだ
「しあわせ過ぎて気が狂いそう」
そしてわからない笑い声を上げた
距離は小さな長方形のキッチンテーブルの長辺しかないはずなのだが
あんなむかしみたいに薬がほとんど無い時代でも無い
妻は何かに恐れて縮こまっていた
あなたはぐあいが
悪くなったり良くなったり繰り返した
いま、あなたはぐあいが良い
それがいつまで続くのかわからないまま
それでもただただ私はうれしくて……
(鈴木雅之"FIRST LOVE"(作詞作曲編曲:小田和正)を聴きながらこの絵を観るのが好き)
画家の名の"haraiso"はハライソ(ポルトガル語でパラダイス paradise にあたるパライソ paraíso が訛った、キリシタン用語で天国のこと)から


