2018-04-21
  チューリップの絵を譲ってもらい贈った
  『この絵の少年と同じ気持ちで、いつも伸子さんを想って居るよ』と云った


  妻に21年ぶりに
  あげたチューリップが散ってしまったので


はじめての恋は
移ろいやすい自分の気持に怖れながらも
永遠だと思いたかった

お互いのことを
自らも含めて知らな過ぎたのに
すぐに壊れれそうな
続いて行きそうな
少しだけ哀しい甘い気分に酔っていた

いくつかの恋も過ぎて
あなたと暮らし始めた
時が流れてゆくに連れて
愛は恋とは違うのだろうかと思うように

暮らし始めたころに
子どもが授かっていたら
大人になっているだろうころに

暮らし始めたころを記憶のせいで
少しだけ美しくあなたと語り合うように
するとドキドキもしていない胸に
熱いものを感じた

暮らし始めたころと
同じ気持ちが二人に溢れてきた感じがする
おたがいに頬を少し赤らめながら
いくつもの気持ちが
まるではじめてのことのように

いつまでもお互いに微笑みながら
このままずっとこうしていられますように

2018-04-23,-25 @yoshifumi_


*以下の妻の発症について
短く書けなかったのを
医師とのチャットのようなことをしたのを
ブログに上げました
さらに長文で難解ですが相互リンクします

あなたはわたしにつくしてくれた
それに甘えていたのか溺れていたのか
そうしているうちに
あなたは壊れていった

  足もとから鳥がたつ
  自分の妻が発狂する
  自分の着物がぼろになる
  照尺距離三千メートル
  ああこの鉄砲は長すぎる
  「人生遠視」 昭和6・3 高村光太郎

  妻はある夜こう小さく叫んだ
  「しあわせ過ぎて気が狂いそう」
  そしてわからない笑い声を上げた 
  距離は小さな長方形のキッチンテーブルの長辺しかないはずなのだが
  あんなむかしみたいに薬がほとんど無い時代でも無い
  妻は何かに恐れて縮こまっていた

あなたはぐあいが
悪くなったり良くなったり繰り返した
いま、あなたはぐあいが良い
それがいつまで続くのかわからないまま
それでもただただ私はうれしくて……


Illustration by haraiso
(鈴木雅之"FIRST LOVE"(作詞作曲編曲:小田和正)を聴きながらこの絵を観るのが好き)

 画家の名の"haraiso"はハライソ(ポルトガル語でパラダイス paradise にあたるパライソ paraíso が訛った、キリシタン用語で天国のこと)から