「毎日遅くまで悪いな。」
亀梨と会社に戻り書類に目を通す。
「いえ。先輩と仕事が出来てオレ凄く
嬉しいんですよ。」
ニコニコと笑顔で話す亀梨に
「でもお前も新人なのに頑張ってるからな。」
お世辞じゃない言葉を掛けた。
「オレ先輩にずっと憧れてたんすよ。」
亀梨が俺の側に立ちそう話す。
「俺?どこかで会ってる?」
すると亀梨は悲しげな顔で
「大学同じなんですよ。気が付いてないん
ですね…」
そうなんだと俺は顔も上げずに答えると
「追いかけてやっとここまで来たんです。」
そう言って俺の肩を掴むといきなり
くちびるを重ねた…
俺の思考は止まりただ亀梨の顔を見つめ
時の過ぎるのを待った。
「すぐになんて言いません。でも少しで
いいからオレの事考えている下さい…」
カバンを掴み俺を残し亀梨はドアを出た。
つづく…