「櫻井さん遅いねぇ。」
隣の席の風間がドアを見ている。
もうとっくに帰って来てもいい時間
なのに…
「やっぱり幹事いやだったのかなぁ。」
しつこく言っちゃったからきっと
気を悪くしてるのかも…
「相葉くん 俺で良かったらやるよ。」
風間が気を使ってくれてる。
「うん…いつもありがとね。」
じゃあ風間と一緒に場所を探すかなぁって
思ってたら
「悪ぃ。遅くなった!」
櫻井さんが息を切らして帰って来た。
俺の机に来て
「もう仕事終わりだろ?場所探しに行くぞ。」
えっ。櫻井さん…
「ん?まだ仕事終わらないの?」
俺の顔を覗き込むから慌てて
「おっおわっ…終わりです。」
んははって笑って行くぞって。
「あっ。か、風間ありがとう。」
お疲れ様って笑って机の上を片付けてる。
俺は急かされるように櫻井さんの後を
追いかけた。
つづく…