次の日。
翔ちゃんが潤ちゃんを連れて
戻って来た。
「おはよう。雅紀そっちはどう?」
「おはよう翔ちゃん。うんうん大丈夫。」
こっちの2人は気まずそう。
僕が話した方がいいかな?
「あのね、今日ってなんの日?」
潤ちゃんに僕が問いかける。
「え?今日?えっとね…」
「忘れたんだ…」
「ちょっちょっと待ってよ智くん。
潤ちゃん今考えてるから。」
「考えなきゃ出てこないんなら
やっぱりお終いなんだね、オイラ達。」
「あ…2人で住み始めた日!」
「ピンポン〜!よかったよ〜。でね。」
「まーくんありがとう。後はオイラが言う。」
奥からなんか持ってきたけど。
「これ描いてた。」
布を取ると1枚の絵。
そこには笑顔の潤。
「え?オレ?」
「記念日だからどうしても描きたくて。
でも家じゃ描けないから実家にいた。」
くちびるの尖らせて泪目の智くんに
大粒の泪を流してる潤くん。
「ご、ごめん。オレこそ信じなくて。
もう智に捨てられちゃったのかなって。」
「ばか。オイラの帰るとこはここ。」
「雅紀、帰るぞ。」
「そうだね。くふっ。」
お邪魔虫は退散〜♪
つづく…