こんばんは。

スマホを無くして、てんやわんやの加藤です。

#スマホがないと施設などに入れない!

#警察にあることは分かっている!

 

今日は意図のある、トライアンドエラーを繰り返そうというテーマの話です。

 

サッカーに限らずですが、プレーにミスはつきものです。

ミスを恐れてチャレンジをしないのは良くありませんが、同じミスをし続けるのも良くありません。

ミス自体が悪いものではありませんが、ミスの原因を考えて、修正していく必要があります。

 

上手にならないパターンは、ミスの原因を考えていないこと、もしくは原因が分からないことが上げられます。

昔の僕は、インステップキックが蹴れませんでした。

ボールに体の勢いが伝わらず、アウトサイドにボールがかかってしまうことが多々ありました。

僕は大学の部活の自主練習でそれこそ、何万回とボールを蹴ったと思います。しかし、ほとんど上達しませんでした。

その理由は、原因が分からないことと、あまり深く原因を考えていなかったからです。

練習する=上手くなる、とどこか考えていた僕は、とにかくひたすら蹴りました。

しかし、僕のキックの問題である(と指導者になってから気づいた)インパクトの瞬間の足の形については全く考えることをせず、ひたすら勢いよくスイングすることばかり考えていました。

 

ミスに対する仮説を立てることと、その仮説を実行した上で検証することが重要です。

僕はキックが飛ばない理由をボールを蹴る時の足のスイングスピードやフォロースルーの問題だと思っていました。

しかし、その仮説が正しいのかを検証することなく、ひたすら蹴り続けていました。

改善が全くなかったにも関わらずです。

僕の問題は仮説が正しいものと勝手に考えてしまい、検証することなくひたすら繰り返してしまったことです。

ある程度実施した段階で、自分の考えていることで成果が出ているのかを検証し、もし出ていないのであれば、違う考え方を模索すべきだったと思います。

 

子どもたちに、オープンクエスチョン=幅広い回答のある質問、をするとあまり答えが返ってこないことがしばしばあります。

どうしたら相手を抜ける?

失点をしない為にはどうしたら良い?

それこそ、答えは一つではなく、無数にあるので答えること自体が難しい質問でもあります。

#オープンクエスチョンをすることが無意味ではない

 

個々が仮説を形成する為には、より具体的な質問を投げかけることが良いのかもしれません。

「(具体的なシーンについて)あの時ボールを失わないようにするには、どうすれば良かった?」

「あのシーンでシュートを決める為にはどうしておけば良かった?」

子どもに対して具体的な質問をすることで、問題に対する仮説を組み立てやすくなります。

直接的にこうしようと正しい正解を伝えるのではなく、質問して考えさせることで、自分の仮説を立てるように誘導します。

自分の課題を自分なりに仮説を立てた上え実行・検証し改善するプロセスは、選手の持続的な成長につながります。

年齢が上がれば上がるほど、質問の抽象度を高めることで、より自分で考えて仮説を組み立てられるように促していきます。

 

年齢が低ければ低い程、直接的に教えることも必要になります。

しかし、自分で考えてトライをして、それが上手くいったのかどうかを検証するという習慣を、意図的に指導者が選手に身に付けさせていくことが重要です。

なぜならば、その能力を鍛えなければ、常に発生し続けるより難しい新たな課題に対して、自分で持続的に解決していく能力が身につかないからです。

ただただ、頑張れ!というメッセージを選手に送った場合、一生懸命頑張る子は育つかもしれないが、実際の問題を解決する力は養われない。

また、教え込むことで、選手はかなり高いレベルまで到達することは出来る。

しかし、レベルが高くなればなるほど、新たに発生する問題に対して誰かに答えを教えてもらう訳にはいかなくなる。

 

選手の持続的な問題解決において重要なことは、仮説・実行・検証のプロセスを実際のプレーにおいて回すことであり、その習慣を身につけさせるような指導者のアプローチが重要です。

 

それでは明日も良い1日をお過ごしください。